ユナイテッド航空(本社: シカゴ)は7月4日、新型機ボーイング777-300ERを新たに3路線に導入することを発表。日本路線には、6月15日より導入した東京(成田)=サンフランシスコ線に続き、10月29日より(ニューヨーク発は10月28日より)東京(成田)=ニューヨーク/ニューアーク路線への導入を予定している。

ユナイテッド航空のボーイング777-300ER

新たに777-300ER型機が就航する路線は、9月8日より(サンフランシスコ発便は9月6日より)北京=サンフランシスコ路線、10月5日より(フランクフルト発は10月6日より)サンフランシスコ=フランクフルト路線、10月29日より(ニューヨーク発は10月28日より)東京(成田)=ニューヨーク/ニューアーク路線を予定している。なお、サンフランシスコ=フランクフルト路線は10月27日まで1日2便で運航し、777-300ERでの運航はUA58/59便となる。

ユナイテッド航空は、ボーイング777-300ERを、すでに東京(成田)=サンフランシスコ路線、香港=サンフランシスコ/ニューヨーク/ニューアーク-テルアビブ路線に導入しており、8月3日からは台北=サンフランシスコ路線にも導入を予定している。ユナイテッド航空は最初に発注した777-300ER全14機を2017年中に就航させる予定で、同社はさらに同型機4機を追加発注している。

ユナイテッド航空は777-300ER全14機を2017年中に就航させる予定で、さらに同型機4機を追加発注している

ユナイテッド航空の777-300ERには、新コンセプトの長距離国際線向けビジネスクラス「ユナイテッド・ポラリス」の新シートを60席搭載しており、また、機内は英国のデザイン会社プリーストマン・グード社と共同開発したモダンで広々としたインテリアを備えている。1-2-1とレイアウトされた「ユナイテッド・ポラリス」シートは、スイートを思わせるポッドタイプで、どの座席からも通路に直接出ることが可能。

777-300ERには、「ユナイテッド・ポラリス」の新シートを搭載

180度水平にリクライニングし、最大6フィート6インチ(約198cm)のベッドスペースを提供するフラットベッドシートは、無段階でのリクライニング角度の調整ができる。ワンタッチのランバーサポートも付いており、収納スペースも豊富で、食事と仕事が同時にできる複数のテーブル、ユニバーサル交流電源、USBポート2カ所、16インチの高解像度エンターテイメント・スクリーンも完備している。

キャビン中央の2席のシートは、電動式のプライバシーディバイダーで仕切られているほか、各シート横にはムード照明を装備している上、ホテルのような"Do not disturb"のサインを表示できるなど数々の特色を備えている。また、ビジネスクラスの乗客は、機内に設置された大理石のバー・ユニットで、フライト中に自由に飲み物や軽食を楽しめる。

機内には「ユナイテッド・ポラリス」のシートと同様に、ユナイテッド航空向けに特別設計されたオーダーメイドのカーペット、ファブリック、キャビン内装素材を採用。手洗いは、モダンな仕上げとファームハウス風シンクを取り入れて新設計されている。新キャビンにはLED照明を採用しており、機内での快眠に貢献するほか、結果的に時差の影響を軽減することができる。また、肌触りのおい柔らかい繊維素材は、高級感を与えると同時にエンジンノイズや他の機内音を吸収し、空の旅を一段と静かなものにする。

ユナイテッド航空向けに特別設計されたオーダーメイドのカーペット、ファブリック、キャビン内装素材を採用

ユナイテッド・エコノミーでは、ユナイテッド・プライベート・スクリーンで、2つのエンターテイメントシステムを選択可能。ひとつは、高解像度のシートバック・モニターとUSBポートで楽しめるパーソナル・オンデマンド・エンターテイメント、もうひとつは、乗客自身の機器で合計数千時間にものぼる豊富な映画やテレビ番組を楽しむパーソナル・デバイス・エンターテイメントとなる。さらに、シートにはコンセントが装備されているほか、衛星Wi-Fiの購入もできる。

同機は、ユナイテッド・エコノミー・プラス席が3-4-3列の配置で102席(座席の前後間隔34インチ(約86cn))、ユナイテッド・エコノミー席が3-4-3列の配置で204席(座席の前後間隔31インチ(約79cm))の仕様となっている。