岡田将生と木村文乃がW主演を務める映画『伊藤くん A to E』(2018年春公開)の追加出演者が30日、明らかになった。

『伊藤くん A to E』キャスト陣

同作は柚木麻子による同名小説を映画化。容姿端麗だが自意識過剰で無神経すぎる痛男・伊藤誠二郎(岡田)と、伊藤に人生を振り回される4人の女達、そして伊藤にまつわる恋愛相談をネタに新作ドラマで再起を図る脚本家・矢崎莉桜(木村)の姿を描く。

伊藤に関わる女性たちがA~D、木村演じる莉桜が女性【E】となるが、今回出演が明らかになったのは、【A】~【D】の女性陣と、田中圭・中村倫也・山田裕貴という、現在熱い注目を受けている3人の俳優たち。

相談者A・島原智美は、伊藤に5年片想い中だが粗末に扱われ続ける才色兼備の高級カバン販売員で、佐々木希が演じる。佐々木は「伊藤くんに雑に扱われるシーンがあるのですが、そのシーンを演じていたときは、智美として、悲しくて悲しくて涙が止まりませんでした」と撮影を振り返った。

また相談者B・野瀬修子は、伊藤にストーカーまがいの好意を持たれるが、その解決も自分の人生も他人任せなフリーターで、演じるのは24歳になった志田未来。相談者C・相田聡子は、親友(実希)が想いを寄せる伊藤を寝取ってしまう、男を切らしたことがないタルト店の店員で、池田エライザが演じる。さらに相談者D・神保実希は、処女が重いと伊藤にふられて自暴自棄になり、人気放送作家相手に初体験を迫ろうとする大学生で、女優の夏帆が演じる。

男性キャストとして登場する田中は、莉桜のかつてのパートナーで、女性陣の恋愛相談をネタにしたドラマ企画をけしかけるプロデューサー・田村伸也を演じ、莉桜の大学の後輩で売れっ子脚本家・クズケンこと久住健太郎として中村、莉桜がかつて脚本を手がけた伝説のドラマ『東京ドールハウス』の主演俳優・沖田役として山田が出演する。

さらに今回、映画の公開に先駆け、【A~D】4人の女性たちが語る“伊藤くん”との恋愛相談を、2話毎に描いていく全8話の連続ドラマの放送が決定。8月15日よりTBS、8月20日よりMBSで放送されることになった。

キャストコメント

■田中圭

作品ではキャラクターそれぞれのダメなところにスポットが当たっていますが、そこから、魅力的で愛しいところが伝わるんだろうなと思っています。僕の演じる田村は、良い人なのか嫌な人なのか、頭が良いのかアホなのか分かりません。人として温かい気もするし、冷たい気もして。きっと見る人によって田村の印象が変わると思うので、そんな田村の役を演じることができ僕はとても楽しかったです。また、莉桜とどんな過去があったのか気になるところです。素敵なキャストの皆様と、廣木(隆一)監督はじめとするスタッフの皆様がつくる世界観がとても楽しみで、そこに参加できたことを嬉しく思っております。皆様にも是非楽しんで頂きたいです。

■中村倫也

原作を読んだ時、「こんな女子いるな」と思うけれど、女性自身がなかなか気づかないところを、いろんなバリエーションで切り取って描いていて、とても刺激的に感じました。それをドラマと映画で「伊藤くん」というキャラクターをいろんな人物が演じ、木村文乃さん演じる、莉桜の頭の中で描く……おもしろいプロジェクトだなと思います。ドラマ(莉桜目線)と映画は真逆を覗き見ることになると思うので、同じ作品ですが、全く違う印象になるのかなと楽しみにしています。
この作品はいろんな痛い人たちが出てきます。そのキャラクターに向けて指を向けて笑うもよし、一緒に痛みを分 かち合うもよし、いろんな楽しみ方ができる作品となっています。テレビ、映画館それぞれで楽しんでください!

■山田裕貴

ドラマオリジナルキャラクターの沖田という人気若手俳優の役をいただいたのですが、自分は若手人気俳優なのかと自らを見直しつつ(笑)、廣木監督や春名プロデューサーとまたお仕事が出来たことが素直に嬉しかったです。
また、莉桜の妄想の中で、僕が「伊藤くん」を演じるのですが、撮影中は、自然に女性を振り回しているってどんなことなんだろうなって考えてみたりしました。観てくださった方に「男って馬鹿だな」って思って頂けるようなクズっぷりが出ればいいなと思いながら演じました。
この作品はいろんな人の恋愛感、男とは、女とは、ということを面白い角度で客観的に切り取っています。「伊藤くん」を追いかけながら、いろんな女性を観て楽しんでください。