東京メトロは29日、全路線全駅のホームドア設置計画が確定したと発表した。これまで未定とされていた東西線各駅(優先設置駅6駅は除く)の整備完了年度が2025年度に決定。2024年度までに1日平均の利用者数10万人以上の全駅(81駅)を含む176駅で整備を完了させ、2025年度までに全179駅でホームドアの整備を完了する計画となった。

東京メトロ東西線は2025年度までに全駅でホームドアの整備を完了する予定

同社はホームでの安全対策(転落事故・接触事故の防止など)として、全路線全駅へのホームドア設置を進めている。南北線・丸ノ内線・有楽町線・副都心線は全駅で整備済み。銀座線も設置工事に着手しており、このほど浅草駅でホームドアが使用開始された。銀座線は大規模改良工事を行う渋谷駅・新橋駅(渋谷方面ホーム)を除く各駅で、2018年度上期までにホームドアの整備を完了する予定となっている。

銀座線浅草駅に設置されたホームドア

東西線は今年度から優先設置駅6駅でホームドア設置工事に着手し、2017年度下期に九段下駅、2018年度に高田馬場駅・飯田橋駅、2019年度に早稲田駅・神楽坂駅・竹橋駅で整備を完了する予定。その他の駅も2025年度までに全駅で設置する計画となった。半蔵門線は今年度から工事を開始し、2017年度下期に整備完了予定の九段下駅を皮切りに、2023年度までに全駅で整備完了を予定している。東西線・半蔵門線ともにホームドアの仕様は「透過型ハーフハイトタイプ(ドアサイズは通常および大開口)」とのこと。

今回の発表で千代田線のホームドア設置計画の前倒しも明らかにされ、整備完了年度がこれまでの2020年度から2019年度に変更された。千代田線は整備済みの北綾瀬駅と綾瀬駅0番線ホームを除き、2018年度から工事を開始する。日比谷線は車両更新が完了する2020年度から工事を開始し、2022年度に整備完了予定となっている。なお、ホームドアの整備完了年度は大規模改良工事などの影響で変更される場合がある。