キヤノンは6月29日、有効2,420万画素・APS-CサイズのCMOSセンサーを搭載したデジタル一眼レフカメラ「EOS Kiss X9」を発表した。価格はオープンで、7月下旬の発売を予定している。キヤノンオンラインショップにおける販売予定価格 (以下すべて税別) は、ボディ単体が65,500円、「ダブルズームキット」が102,500円、「EF-S18-55 IS STM レンズキット」が74,500円。

EOS Kiss X9 (ブラック、EF-S18-55 IS STM レンズキット)

EOS Kiss X9は、2013年4月に発売された「EOS Kiss X7」の後継機種だ。X7の液晶モニターは固定式だったが、X9ではバリアングル式に。X9の約453gという重さは (ブラックモデル、バッテリーとSDカード含む)、X7からわずか46gの増加にとどまり、X9iとの比較では79gも軽く、可動式液晶モニターを搭載したデジタル一眼レフカメラとして世界最軽量を実現している (同社調べ)。

ボディサイズはW122.4×H92.6×D69.8mm。X7比で+5.6×1.9×0.4mmの微増、X9i比で-8.6×7.3×6.4mmのコンパクトさとなっている。カラーリングは、定番のブラックに加え、明るい印象のホワイト、ブラウンのグリップをあしらったシルバーモデルを用意 (ダブルズームキットはブラックのみ)。キットレンズもX9にふさわしい小型軽量レンズ「EF-S18-55mm F4-5.6 IS STM」を新たに投入した。

ホワイトのEF-S18-55 IS STM レンズキット

ブラウンのEF-S18-55 IS STM レンズキット

液晶モニターがバリアングル式に

有効2,420万画素・APS-CサイズのCMOSセンサー、画像処理エンジン「DIGIC 7」、高速な位相差AFや快適なライブビュー撮影を可能とする「デュアルピクセルCMOS AF」を搭載している点はX9iと同等。感度は最高ISO25600まで対応する。AF測距点9点 (うちクロス1点) となっているところが、45点オールクロスのX9iとは異なる。連写性能は最高5コマ/秒。フルHD/60pの動画撮影が可能だ。通信機能として、Wi-FiとNFCのほか、Bluetooth LEを利用したスマートフォンとの常時接続もサポートする。

CMOSセンサーや画像処理エンジンはEOS Kiss X9iと同等。AFセンサーが異なる

天面と背面

左右側面

キットレンズの「EF-S18-55mm F4-5.6 IS STM」は、最大径66.5mm、全長61.8mmというサイズ。既存のEF-S18-55mm IS STMに比べ、径で2.5mm、長さで13,4mmほどコンパクト

ダブルレンズキットはブラックモデルのみ

レンズキットのパッケージ内容。ホワイトモデルとブラウンモデルは、キットレンズの色がシルバーに、ストラップの色がグレーとなる