毎年多くの人が高額当選を夢見て購入する"宝くじ"。以前のアンケートでは購入場所と当選額の関係性について調査をしたが、今回は「宝くじに当選したら幸せになるのか」をマイナビニュース会員に聞いてみた。

「当たっても変わらない」が8割

回答者504名のうち、宝くじを購入した経験のある人は82.3%に当たる415名。購入経験者の当選額は「300円」が最も多い33.5%、以下「3,000円」(25.1%)、「1万円」(23.6%)、「当選経験なし(0円)」(7.7%)、「5万円」(3.9%)、「10万円」(3.1%)、「100万円」(1.4%)、「50万円」(1.0%)、「5,000万円」(0.2%)だった。

宝くじ購入経験者の当選額(n=415)

300円以上の当選経験がある383名に「宝くじに当選して幸せになったと思うか」を尋ねたところ、「幸せになった」は13.1%、「変わらない」は83.3%、「不幸になった」は3.7%だった。選択肢ごとの自由回答は以下の通り。

宝くじに当選して幸せになった?(n=383)

幸せになった人

・「そりゃ当たればうれしいものでしょ。ちょっとだけ豪華な夕飯になった」(30歳女性/東京都/銀行/事務・企画・経営関連)
・「小額でも何かおいしいものを食べたり、やったー! って気持ちになるから」(28歳女性/北海道/医療用機器・医療関連/専門サービス関連)
・「宝くじは、当選金額ではないです。買ってから、当選したら、どう使おうか、この想像する時間が楽しいです。300円でも、ワクワクしながら、窓口に行きます」(49歳女性/愛知県/官公庁/公共サービス関連)
・「プラスマイナスゼロで済んだ」(25歳女性/神奈川県/通信関連/事務・企画・経営関連)
・「当選金で欲しかったパソコンが買えたのでうれしかった」(33歳男性/山口県/教育/専門職関連)
・「期待していなかったので、当たったことがうれしかった」(22歳女性/大阪府/その他/その他・専業主婦等)
・「金額は少ないけれど、家族全員で、当たった一瞬、みんなで喜べた」(38歳女性/兵庫県/百貨店/事務・企画・経営関連)
・「現金が当たったことで喧嘩していた家族と仲直りするきっかけになったから」(33歳男性/滋賀県/広告・出版・印刷/クリエイティブ関連)

変わらなかった人

・「最初から当たることをあまり期待していなかったので」(35歳女性/東京都/物流・倉庫/事務・企画・経営関連)
・「金額が小さい為、お金的には損、夢を見る意味では得でプラマイゼロと考えている」(45歳男性/長野県/システムインテグレータ/IT関連技術職)
・「お金では幸せにはなれない」(38歳男性/新潟県/その他電気・電子関連/技能工・運輸・設備関連)
・「300円当たったからって幸せにはならない。10枚買えば1枚は必ず当たるものだから」(49歳男性/埼玉県/通信関連/営業関連)
・「あくまでそれに依存しないようにしたいから」(36歳男性/東京都/官公庁/公共サービス関連)
・「9,000円出して1万円が当たったので、そこまではうれしくない」(39歳男性/福島県/官公庁/公共サービス関連)
・「(当選額が)1万円だったので次の宝くじを買ってしまい、何もなかったような気分です。新聞で番号を見つけたときだけテンションが上がりましたけど」(50歳女性/愛知県/その他/その他・専業主婦等)
・「3,000円買って、当選が300円だったので幸せにはなりませんでした。ただ、金額も大きくなかったので不幸にもならなかったです」(37歳男性/愛知県/広告・出版・印刷/クリエイティブ関連)
・「少額当選では投資金額を上回わらず、買うのがルーチンになった(でも夢は見られる!)」(53歳男性/東京都/官公庁/事務・企画・経営関連)

不幸になった人

・「偶然を期待するようになった」(51歳男性/三重県/通信販売・ネット販売/営業関連)
・「失った金額の方が多いから」(43歳女性/千葉県/その他/その他・専業主婦等)
・「当選後、家族がけがをして金額相応の損失があった」(48歳女性/東京都/百貨店/販売・サービス関連)
・「300円しか当たらないので」(39歳男性/石川県/専門店/事務・企画・経営関連)
・「いつも当たることがなく当たっても買った金額よりマイナスだから」(42歳男性/静岡県/医療・福祉・介護サービス/営業関連)

総評

「宝くじが当たって幸せになったか」を尋ねた今回のアンケート。8割が当選額1万円以下ということもあり、最も多かったのは「変わらない」だった。自由回答では「金額的には損でも夢を見られたから得、結果プラスマイナスゼロ」というようにトータルで計算したらトントンだという意見や、「依存しないようにしたい」など「変わらない」というより「変えない」ように意識している人も見受けられた。

「幸せになった人」からは「夕飯がちょっと豪華になった」「期待していなかったから当たって幸せ」といったささやかな幸せを喜ぶ声もあれば、「欲しかったPCが買えた」という声や「喧嘩していた家族と仲直りするきっかけになった」といったラッキーな経験も寄せられた。

「不幸になった人」では「トータルで出費が上回った」という意見が最も多く、エピソードを見ていると「一体いくらつぎ込んだのかしら……?」と邪推したくなってしまう。また、「当選後、家族がけがで金額相応の損失」など、偶然なのか必然なのかちょっと考えてしまう経験をした人もいた。

また全体を見ると「300円でも当たって幸せ」と回答した人もいれば、「300円しか当たらなかったので変わらない」という人や、「300円しか当たらなくて不幸」と回答した人もいる。同じような経験をしても人によって感じ方が異なるということが改めてわかる結果となった。

調査時期: 2017年5月31日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 会社員503名
調査方法: インターネットログイン式アンケート