俳優の阿部サダヲが27日、東京・IHIステージアラウンド東京で行われた、舞台「ONWARD presents 劇団☆新感線『髑髏城の七人』Season 鳥 Produced by TBS」のフォトコールに、共演の森山未來、早乙女太一、松雪泰子らとともに登場した。

阿部サダヲ(中央)

同作は劇団☆新感線による人気演目で、1990年の初演以来、7年ごとに上演されている代表作。今回は360°型の新劇場「IHIステージアラウンド東京」にて、2017年3月より1年3カ月のロングランを予定している。”花・鳥・風・月”の4シーズンに分け、すべて異なるキャスト、それぞれ全く違ったアプローチで上演する。

“Season鳥”では、Perfume、星野源の「恋」ダンス」振り付けなどで知られる振り付け師のMIKIKOを迎え、歌にダンスにとショーアップしたステージが特徴に。また、これまでの主役・捨之介の”着流しの傾奇者”というイメージを大きく変えた阿部は脱ぎながら歌って踊り、全く違ったキャラクター像を見せた。

「とにかく殺陣頑張ります」と意気込んだ阿部は、「自分が出てないシーンを観てて、歌と踊りがこの劇場にとても合ってる気がします! 髑髏城の七人という1つの作品がここまで変わるの!!」と驚いた様子。また、6年ぶりに天魔王役を演じる森山も「歌と踊りがふんだんに散りばめられているので、例えば蘭兵衛との口説きのシーンは、6年前の『(通称)ワカドクロ』に比べてより幻惑的なものになっていますね」と印象を語った。

さらに、歌と踊りが入ったことにより、セリフの量が少なくなっているところもあると明かす森山。それにより「天魔王の残虐性や不条理感が薄まっているようにも見えますが、天魔王の持つ天魔王なりの正義がより浮き彫りになったように感じています」と役について表した。

色っぽく歌い、大胆に肌も見せた極楽太夫役の松雪も「よりエンターテインメント色の強い演出になっています」と同作について語る。銀髪姿で殺陣を披露した蘭兵衛役の早乙女は「歌・踊り・殺陣、かなり華やかな演出になっていて、見どころは盛りだくさんです」と太鼓判。「この夏一番のお祭りが豊洲で行われます」とアピールした。

同公演は6月27日~9月1日に上演される。前売り券は完売しているものの各回当日券を準備し、7月31日に全国72館の映画館でライブビューイングを予定している(13:00開演/18:00開演の2公演)。