待望のわが子に恵まれ、その成長を身近に見守りながら、日々子育てに励む。大変だけど、大きなやりがいも感じているという人は多いはずだ。ただ、中にはどうにもつらくなってしまい、思わず感情が高まって泣いてしまったという体験がある人もいるかもしれない。今回は、子どもを持つ女性マイナビニュース会員300名に、「子育て中、夫の前で号泣してしまったことはあるか」を聞いた。

Q.子育て中、夫の前で号泣してしまったことはありますか?

Q.子育て中、夫の前で号泣してしまったことはありますか?
はい 50.7%
いいえ 49.3%

Q.どのような理由で号泣してしまいましたか?

「余裕がない・疲れやストレスを感じた」

・「ストレスがたまりすぎて」(29歳/三重県/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連/会社員・公務員・団体職員)

・「子どもの様子にどう対応していいか分からなかった時、気持ちがいっぱいいっぱいになった時」(44歳/福島県/広告・出版・印刷/クリエイティブ関連/個人事業主・会社役員)

・「家事と育児と仕事で忙しすぎて」(35歳/埼玉県/通信関連/クリエイティブ関連/会社員・公務員・団体職員)

・「今まで好きに自分の時間を使えていたのに、生後3カ月は子どもに振り回されることが苦痛に感じることもありました。ただの赤ちゃんの世話係だと思ったりしていました」(38歳/大阪府/食品/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)

・「子どもが離乳食を本当に食べてくれない時期で、あまりのストレスに大泣きしました」(32歳/東京都/食品/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)

・「子育てと家事の毎日で、自分の時間なんて全然なくて、日々のストレスが爆発してしまって大号泣しました」(38歳/福島県/食品/販売・サービス関連/会社員・公務員・団体職員)

・「思わず普段たまっていたことが爆発して、ストレス発散しました」(28歳/東京都/その他/営業関連/会社員・公務員・団体職員)

・「嘔吐など体調が悪い日が続いて、(子どもの)お世話が限界になっていた」(41歳/東京都/通信関連/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)

・「キャパオーバーした際。子育てと社会からの断絶は苦手であると、もともと想定はしていた」(32歳/千葉県/冠婚葬祭/営業関連/会社員・公務員・団体職員)

「夫が育児に非協力的・言葉や態度に納得がいかない」

・「ほとんどシングルマザーみたいな生活環境で育児をしていたので、夫に対する不満で」(37歳/埼玉県/不動産/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)

・「イヤイヤ期に入って大変な時期に、夫の助けも声掛けすらもなかった時」(46歳/岡山県/医療・福祉・介護サービス/その他・専業主婦等/会社員・公務員・団体職員)

・「夫が育児に積極的でなく、1人で抱え込んで爆発しました」(42歳/青森県/教育/公共サービス関連/会社員・公務員・団体職員)

・「完全母乳で育てている時、(離乳食開始前)夫の指を吸って眠りにつく赤ちゃんを見て、『ママ、おっぱいもう出てないんじゃないの?』と夫が言った時。ミルクは飲もうとせず、母乳だけが栄養源の子に満足に与えられていないなんて、『どうしたらいいの?!』とパニックになってしまった」(43歳/愛知県/教育/公共サービス関連/会社員・公務員・団体職員)

・「夫の仕事の帰りが遅かったり、たまの休みにも寝てばかりだったりで、あまり子育てに参加してくれず、1人で子育てをしていると感じた時」(24歳/沖縄県/フードビジネス/販売・サービス関連/会社員・公務員・団体職員)

・「フルタイム勤務、1人で保育園に毎日送迎、子どもがアレルギー持ちだったため、毎日お弁当作り(離乳食弁当から作った)をしなくてはならなかったが、夫の手伝いが皆無で、家事・炊事も含め全て1人で行ったため、大雨の日の朝に泣きながら怒った」(35歳/神奈川県/文具・事務機器関連/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)

・「私が具合が悪い時に、子どもの世話をするように言ってきたので、夫に『あなたもお父さんでしょ』と言って泣いてしまった」(52歳/福島県/建設・土木/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)

・「ギャン泣きする子どもが真横にいるのに、意に介さずスマホをいじり続ける夫の様子を見て」(30歳/富山県/官公庁/公共サービス関連/会社員・公務員・団体職)

・「夫が風水マニアで、子どもがこんな元気に育ったのは風水のおかげだと豪語された時」(39歳/埼玉県/ホームセンター/販売・サービス関連/会社員・公務員・団体職員)

「育児や授乳がうまくいかない」

・「授乳時にうまく飲んでくれず、つらくなったから」(31歳/福島県/生命保険・損害保険/営業関連/会社員・公務員・団体職員)

・「子育てや家事を完璧にしようとしてでもできなくて、夫の前で号泣しました」(43歳/福島県/化粧品・医薬品/その他・専業主婦等/会社員・公務員・団体職員)

・「産後に体がつらくて、思うように子育てができなかったから」(33歳/宮城県/不動産/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)

・「母乳がなかなか出なくて、『母親としてダメなのかな?』と思ってしまった」(28歳/愛知県/輸送用機器/技能工・運輸・設備関連/会社員・公務員・団体職員)

「子どもが言うことを聞かない・夜泣きするなど」

・「子どもがあまりにも言うことを聞いてくれず、悲しいことばかりするので」(38歳/北海道/物流・倉庫/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)

・「子どものアレルギーや、子どものイヤイヤ期、反抗期との戦いの話を夫に聞いてもらっている時」(37歳/福島県/医療・福祉・介護サービス/その他技術職/会社員・公務員・団体職員)

・「子どものぐずりがひどかった時。今となっては良い思い出」(41歳/佐賀県/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連/会社員・公務員・団体職員)

・「赤ちゃんの時、泣いている理由が分からず、何をしてもダメだった時」(34歳/東京都/その他/専門サービス関連/個人事業主・会社役員)

・「夜泣きがひどかったため」(41歳/茨城県/教育/公共サービス関連/会社員・公務員・団体職員)

「不安や孤独を感じた」

・「1人目がうまれて、実家から自宅に戻ってきた直後、『子育てに自信が持てない』と泣きついた」(34歳/大阪府/サービス/販売・サービス関連/会社員・公務員・団体職員)

・「自分がダメな母親だと思ったから」(39歳/兵庫県/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連/個人事業主・会社役員)

・「特に理由はないが、全てが不安になった」(27歳/埼玉県/食品/その他技術職/会社員・公務員・団体職員)

「その他」

・「自分の母親と意見が合わず、すれ違いが続いたため」(41歳/新潟県/官公庁/公共サービス関連/会社員・公務員・団体職員)

・「2人目をうんでわりとすぐに。上の子が祖母になつきすぎて」(34歳/東京都/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連/会社員・公務員・団体職員)

総評
「子育て中、夫の前で号泣してしまったことはありますか?」との問いに、「はい」と答えた人は50.7%、「いいえ」は49.3%とほぼ拮抗した結果となった。

「どのような理由で号泣してしまったか」については(複数回答あり)、「余裕がない・疲れやストレスを感じた」が34.9%で最多となった。2位は「夫が育児に非協力的・言葉や態度に納得がいかない」で28.9%、3位「育児や授乳がうまくいかない」は27.6%、4位「子どもが言うことを聞かない・夜泣きするなど」は20.4%、5位「不安や孤独を感じた」が9.2%で続いた。「その他」は8.6%、「特に理由はない・回答なし」は4.6%だった。

ただし上記のように、号泣した理由を個別に分類して集計してはいるものの、実際はさまざまな理由が相互に影響し合って、結果として号泣してしまったという印象が強い。

つまり、「赤ちゃんの夜泣きがひどく、母乳も飲んでくれない。昼夜問わず世話に追われ、心身ともに疲労困憊。1人の時間が持てず、ストレスもたまっている上に、子育てがうまくいっていないのではという不安感や孤独感も強い。そこに、夫の無関心な態度や心ない言葉に接して、ついに号泣してしまった」といったような実情がうかがわれる。

事実、寄せられたコメントの中にもいくつかの要因が重なり、ついに感情が爆発してしまったというものが目立った。

特に、「夫が育児に非協力的・言葉や態度に納得がいかない」ことに関しては強い憤りが感じられ、コメントも長文かつ詳細なものが多かった。もちろんこれは、"夫の前で号泣"という状況設定がある以上、号泣の直接的な理由として夫の存在が強く意識されていることは当然だが、やはり身近にいる一番の理解者であり、協力者であるはずの夫の言動が気になってしまう女性は多いようだ。

今回は、子育て中に夫の前で号泣してしまったことはない、とする回答も約半数あった。しかし、まだまだ子育ては女性に多くの負担を強いているのもまた、現実だ。号泣まではいかないまでも、思わず涙をこぼしてしまった、という人もいることだろう。

ママたちがより余裕を持って子育てに取り組むためには、周囲の人の理解、特にパパである夫の理解が欠かせないと言えそうだ。

調査時期: 2016年12月8日~2017年4月24日
調査対象: マイナビニュース会員(子どもをもつ女性)
調査数: 300人
調査方法: インターネットログイン式アンケート

※写真と本文は関係ありません