東京急行電鉄と、ナビタイムジャパンは6月26日、東急電鉄が提供するスマートフォン向け「東急線アプリ」と、ナビタイムジャパンが提供する「NAVITIME」および「乗換NAVITIME」で、「車両別混雑度表示」機能の提供すると発表した。提供開始日は、「NAVITIME」「乗換NAVITIME」が6月27日、「東急線アプリ」が7月末を予定している。

同機能は、列車の車両ごとに、混雑度を6段階に分けて表示するもので、対象路線は平日の東急田園都市線の全列車。空いている車両を「見える化」することで、通勤時など利用する列車の乗車時間を変えることができない場合でも、乗客自身で空いている車両を選択し、快適かつスムーズに乗車できる環境を目指す。

「東急線アプリ」では、トップページの「マイ乗降駅」に表示されている次の電車の到着時刻をタップすると、到着する電車の車両別混雑度を表示する。「NAVITIME」、「乗換NAVITIME」では、各列車の「停車駅リスト」の「車両情報」画面に表示する。

混雑度の算出は、東急電鉄が持つ、一部列車の車両別の荷重状況を基にした乗車率データと、ナビタイムジャパンの「電車混雑シミュレーション」技術によって予測される列車ごとの混雑度を組み合わせることで、時間帯や駅ごとに異なる混雑度を、これまでの列車別に加え、車両別でも表示可能になった。

両社は、今後も対象路線の拡大や予測精度の向上に努め、列車の混雑の平準化を狙う。また、東急電鉄では、混雑の平準化とスムーズな乗降の実現により、遅延の抑制を目指していくという。