アライドテレシスは6月23日、ギガビット・イーサネット(GbE)・スマートPoE+スイッチである「AT-GS950/48PS」3モデルおよびアカデミック製品の出荷を、同30日に開始すると発表した。

AT-GS950/48PSの外観

新製品は、10/100/1000BASE-Tポートを44ポート及びSFPスロットと10/100/1000BASE-Tのコンボ・ポートを4ポート装備するGbEスマートPoE+スイッチ。10/100/1000BASE-TポートはIEEE 802.3at準拠のPoE+機能を搭載し、1本のイーサネットケーブルで通信データと大容量電力供給を可能にするという。

同シリーズは、VLANやQoS、LDF検出機能などインテリジェントスイッチが持つ機能を備え、Web GUIによる視覚的な設定ができる。PoE+給電に対応したモデルのため、無線LAN APやIP電話を使用し、かつ導入コストを抑えたいユーザーに適するとしている。

同シリーズには、Webマネジメントによる設定、ループガード、多彩なVLAN、IEEE 802.1X認証機能対応、PoE+(IEEE 802.3at)への対応といった特徴を備える。設定に関してはWeb GUIを実装し、Webブラウザを利用した保守・管理できる。ポートミラーリング、VLAN、ファームウェアアップデート、設定ファイルアップデートなど、多様な設定を可能としている。

ループ・ガードは、接続ミスなどで発生するネットワークのループを検出し、ポートをディセーブルにする機能。同シリーズはLDF検出をサポートしており、特殊フレームの送受信によりループを検出するとともに、ループ収束後は自動的に通信を復旧させるという。

VLANに関しては、IEEE 802.1Q準拠のタグVLANとポートベースVLANをサポートするほか、マルチプルVLANにも対応しており、セキュリティを必要とするネットワークに適するとしている。

認証モードとしてはSingle Host/Multiple Hostに対応し、LANにおけるユーザー認証が可能という。認証方式はMD5/TLS/TTLSをサポートし、付加機能としてIEEE 802.1XダイナミックVLANをサポートしている。

PoE+に関しては、従来のPoE(IEEE 802.3af)に加え、大容量給電が可能なPoE+(IEEE 802.3at)に対応。同シリーズは、1ポートあたり30W、装置全体として370Wまで給電可能であり、PoE+対応無線LANアクセスポイントやネットワーク・カメラなどの多様なPoE+受電機器を接続可能としている。

各モデルの価格(税別)は、「AT-GS950/48PS」が29万8000円、「AT-GS950/48PS-Z1」が30万8500円、「AT-GS950/48PS-Z5」が34万2700円、「AT-GS950/48PS-T5アカデミック」が26万8200円。