ルネサス エレクトロニクスのアイデアとエレクトロニクスをつなげるプロジェクト「GADGET RENESAS(がじぇるね)」は6月23日、がじぇるねのプロトタイピングボードを活用したアイデアコンテスト「GRデザインコンテスト 2017 in Japan」の開催を決定、即日、特設Webサイトからのエントリーの受け付けを開始した。

「GRデザインコンテスト 2017 in Japan」のWebサイトのスクリーンショット

GRデザインコンテストは、がじぇるねが提供するプロトタイピングボードを使用し、カタチにしたアイデアによって人に喜びを生む作品のコンテストで、1次選考では、課題の明確性や喜ぶ人など、カタチにする前のアイデアを審査。選考通過者には、必要なプロトタイピングボードの提供が行われ、それを使った2次選考ではカタチにしたアイデアの完成度、実用性などが審査される。

各選考の概要と、それぞれの応募事項の概要 (資料提供:ルネサス)

2次審査では、20組の作品が選考される予定で、これらの作品はグランドフィナーレにて、実際にデモ実演してもらい、その場で最終審査が実施。最優秀作品(1位)には50万円が授与されるほか、2位にも30万円、3位に20万円が授与される(このほか、4/5位以下にも賞金が授与される予定)。

1次選考ならびに2次選考の審査基準 (出所:ルネサスWebサイト)

また、優秀作品については、制作記事の公開、あるいは商品化のアシストを通じて、コンテストの後も、より多くの喜びにつなげる取り組みが実施される予定で、実際に、前回、最優秀賞に輝いた「目でできる! 弦楽器の練習」は、ルネサスが主催するカンファレンス「Renesas DevCon Japan 2017」にて、ブースが設けられ、多くの来場者の注目を集めていた。

1次選考を通過した人にがじぇるねから提供されるプロトタイピングボード各種。このほかにも加速度センサやカメラボード、Wi-Fiモジュールなどのオプションアイテムも用意される (出所:ルネサスWebサイト)

なお、同コンテストのスケジュールは以下のとおり。ルネサスによると、前回大会のファイナリストに行ったアンケートでは、3割の参加者が開発期間が短いと感じていたとの回答をしたとのことであるが、実際にプロトタイピングボードを受け取ってからグランドフィナーレまで3カ月程度と、開発期間として見た場合、長いようで実際は長くないスケジュールとなっているため、いかに本気を出して開発を継続していくかがポイントの1つになりそうだ。

  • 6月23日:エントリー開始
  • 7月28日:1次エントリー締め切り
  • 8月 8日:1次審査結果発表
  • 8月11日:アイテム発送完了
  • 10月27日:2次エントリー締め切り
  • 11月 7日:2次審査結果発表
  • 12月 9日:グランドフィナーレ