NTTグループのAIである「corevo」公式サイト

NTTドコモは23日、NTTグループのAIである「corevo」(コレボ)の先読みエンジンと多目的エンジン、IoTアクセス制御エンジンの3つのエンジンから構成される「AIエージェントAPI」を開発。オープン化し、音声インタフェースをベースとした共同開発を行う「ドコモAIエージェント・オープンパートナーイニシアティブ」を推進していくことを発表した。

「corevo」は、40年以上の自然言語、知識処理の技術に加えNTTグループを横断した開発や研究機関との連携、通信キャリアとして強みも加えられたNTTグループのAI(人工知能)統一ブランドだが、「AIエージェントAPI」には「corevo」から2つのエンジンが提供される。

ひとつは4月に発表されたAIインフォテイメントサービスにも利用されている行動分析技術による「先読みエンジン」、もうひとつはヒツジの執事でお馴染みのしゃべってコンシェルで培った自然言語処理技術をもとにした「多目的対話エンジン」。最後は、121社が参画するデバイスWebAPIコソーシアムから異なる通信規格のIoT機器の制御を可能とする「IoTアクセス制御エンジン」の計3つのエンジンで構成される。

「ドコモAIエージェント・オープンパートナーイニシアティブ」概要(同社資料より)

「AIエージェント」利用イメージ(同社資料より)

NTTドコモは、これらを活用するためのAPIをサービス提供事業者やパートナーなどに向けて開放し、音声インタフェースをベースとした新たなサービス提供スタイルを共同で開発する「ドコモAIエージェント・オープンパートナーイニシアティブ」を推進していく。同社では、「AIエージェントAPI」を用いた新たなAIエージェントサービスを2018年度早々にも提供開始することも発表している。

なお、6月28日から30日に東京ビッグサイトで開催される「AI・人工知能 EXPO」の同社ブースではAPIの仕組みも説明される予定。