歌舞伎俳優の市川海老蔵(39)が23日、都内で会見し、乳がん闘病中だった妻でフリーアナウンサーの小林麻央さんが22日に自宅で死去したことを報告。麻央さんから教わったものは「愛」であり、「今後も教わり続ける」と話した。34歳だった。

市川海老蔵

涙ながらに麻央さんの死を報告し、「『愛している』と言ってそのまま旅立ちました」と最期の言葉を明かした海老蔵。闘病生活を振り返り、「笑顔と勇気と愛情、決してブレない自分、そして、どんな状況でも相手のことを思う気持ち…愛ですよね。そういう力が最後までブレず、一昨日まで笑顔で話していて。昨日はちょっと調子が悪かったので」と麻央さんの"愛"について語った。

そして、麻央さんの存在を「とにかく私を、どんな部分も、どこまでも愛してくれていた存在」と表現。「できればずっと一緒にいて、私の方が先に逝って、彼女にはもっと幸せに、もっと楽しく、家族やお友達といて、そして私が役者として成長する家庭をずっと見守ってもらいたかった存在です」と無念さをにじませた。

また、「自分が治ったら、ああしたいこうしたい、多くの人の救いになれる存在になりたいと、一生懸命闘病しました。それでブログも始めました」と麻央の思いを伝え、「ブログを始めて同じ病の人たちや苦しんでいる方々と苦しみや喜びを分かち合う姿は、人ではないというか…すごい人だなと」としみじみ。「とにかく総合的に教わったこと、今後も教わり続けることは、"愛"なんだと思います」と話した。

さらに、心に残っている言葉を聞かれると「お姉さんの麻耶さんが調子悪くなったとき、私が舞台で疲れたときも、彼女はもっと重い病にかかっていて麻央の方が大変なのに、自分よりも相手のことを心配する優しさ。言葉ということではなくて、どこまでも自分よりも相手のことを思う気持ち…これは一番大きかったですね」と海老蔵。「僕を変えた奥さんなんじゃないですかね」と、大きすぎる麻央さんの存在について語った。