6月21日(米国時間)、「David Edelsohn - D Language accepted for inclusion in GCC」においてGCC Steering CommitteeがD言語フロントエンドおよびランタイムをGCCに含めることを許可したと伝えた。今後リリースされるGCCにはデフォルトでD言語フロントエンドおよびランタイムが含まれるものと見られる。

GCCデベロッパチームは2016年に入ってから、GCCに含まれているJavaコンパイラGCJの削除へ向けた取り組みを行ってきた。プログラミング言語としてのJavaは依然として重要なポジションにあるが、コンパイラとしての役割はOpenJDKが担っておりGCJの必要性はかなり低いものになっていた。GCJの開発はこの数年ほとんど進んでいなかったこともあり、最終的にGCCから削除されることになった。

TIOBE Softwareの調査によれば、2017年6月におけるD言語のTIOBE Programming Community インデックス値は1.416%で22位。汎用のプログラミング言語として上位というわけにはいかないが、それなりのシェアを確保している。GCCにD言語フロントエンドとランタイムが取り込まれることで、今後どのような変化が現れるかが注目される。

Visual Dの画面