NTTドコモは6月22日、横浜市とand factoryと共同で、人工知能(AI)およびIoTを活用し居住者のリラックス度や活動量などの生活状態を可視化することで、快適な室内環境づくりを検討・推進する「未来の家プロジェクト」を開始すると発表した。

同施策は、4月11日に横浜市が立ち上げた「I・TOP横浜 」内のプロジェクトの1つ。三者は、住宅メーカーやIoT機器メーカーなど横浜市内の中小企業などと協力し、IoT家電やセンサーなどを実装した「IoTスマートホーム」を用いた実証実験を行う予定だ。

そして将来的には、家が居住者の生活状態を把握し、AIを通じて居住者の状態に合わせた快適な室内環境へ自動調節する未来の家の実現を目指す。

IoTスマートホームでは、複数のデータをクラウド上に収集し、スマートフォンなどの1つの管理画面で可視化することができるため、居住者は手軽に生活状態を把握することが可能。さらに、居住者はIoT家電などを一括で管理できるアプリケーションを用いて、手軽にIoT家電などを操作することができる。

なお、同プロジェクトにおいて、横浜市は協業できる中小企業への呼びかけ、実証実験の場を提供。NTTドコモは、さまざまなメーカーの機器を一元的に管理・制御が可能なデバイスWebAPI技術を、セミナーなどを通じて中小企業に提供するとともに、実証実験施設として「IoTスマートホーム」を提供する。

and factoryは、デバイスWebAPI技術を活用し、居住者がIoT機器を一括で管理・調節できるアプリケーションと、同プロジェクトで生まれたIoTプロダクトの事業化および事業化に関するノウハウを中小企業へ提供していく。

今後三者は、横浜市内の中小企業などと協力し、約2年間にわたりIoTスマートホームを用いた実証実験を行い、実際の生活ログを蓄積・解析することで、居住者の生活状態や快適さについて評価・検討を行う予定だ。

「IoTスマートホーム」イメージ