東武鉄道は22日、東武スカイツリーライン・東京メトロ日比谷線直通の新型車両70000系の運行開始日を2017年7月7日と発表した。同日の北越谷駅10時4分発、中目黒行の列車から運行開始する。新型車両70000系は片側4ドア、20m車両の7両編成で、2019年度までに計22編成154両を導入予定。うち10編成70両を今年度中に導入する。

東武スカイツリーライン・東京メトロ日比谷線直通の新型車両70000系(写真右)。現行車両20050型と並ぶ

相互直通運転を行う東武スカイツリーライン・東京メトロ日比谷線の車両は、これまで片側3ドア(一部編成は前後2両が5ドア)、18m車両の8両編成だったが、今後のホームドア導入を見据え、東京メトロ日比谷線の新型車両13000系、東武鉄道の新型車両70000系ともに片側4ドア、20m車両の7両編成に統一された。今年3月から運行開始した東京メトロ日比谷線13000系に続き、東武鉄道の新型車両70000系も7月7日にデビューする。

新型車両70000系は車両機器や車内の主要設備、フリースペース・優先席の位置など、東京メトロ日比谷線13000系と仕様共通化が図られており、「お客さまがどの列車にご乗車いただいても、わかりやすく、使いやすい車両になる」という。

外観デザインはそれぞれ異なり、路線カラーのシルバーを明確化した東京メトロ日比谷線13000系に対し、東武鉄道の新型車両70000系は現行の日比谷線直通車両20000系(20000型・20050型・20070型)のコンセプトカラーだったロイヤルマルーンを赤(イノベーションレッド)・黒(ピュアブラック)の2色に再精製。先鋭的なカラーリングとすることで刷新を表現した。車内の座席や床は外観と一体感のある色柄を採用し、妻引戸衝突防止グラフィックに東武スカイツリーライン沿線の風景をデザインしている。

東武鉄道の新型車両70000系の車内

新型車両70000系は7月7日の運行開始を皮切りに、2017年度までに10編成、2019年度までに残り12編成を導入予定。東武スカイツリーラインから東京メトロ日比谷線へ直通し、南栗橋~北千住~中目黒間で運行される。なお、7月7日の70000系に運転に使用する電力(約3,000kwh)はすべてバイオマス発電によるグリーン電力でまかなうとのこと。

就役を記念し、7月7日から「70000系就役記念乗車券」も3,000セット限定で販売。券面に東武鉄道の歴代の日比谷線直通車両である2000系と20000系、新型車両70000系の画像と各車両の特徴を掲載し、北千住駅から250円区間、北越谷駅から250円区間の片道乗車券(大人)がセットとなる。発売額は1セット500円(税込)。東武線の計38駅と東武グループツーリストプラザで販売され、発売期間は8月6日までだが売切れ次第、終了となる。