タレントのマツコ・デラックス(44)とお笑い芸人の有吉弘行(43)が、21日に放送されたテレビ朝日系バラエティ番組『マツコ&有吉 かりそめ天国』(毎週水曜23:15~24:15)で、メンバーの脱退やグループ解散後のファン心理について語り合った。

マツコ・デラックス

この日、視聴者から「メンバーが脱退した時、抜けたまま活動するのとメンバーを補充するのでは、どちらがいいのでしょうか?」という質問が寄せられた。応援している6人組アイドルグループから2人が卒業することになり、新人2人を補充する噂を聞いて複雑な心境になっているという。

以前から℃-uteの魅力を伝えてきたマツコ。モーニング娘。については、「入れ替えることが前提。むしろ、『どんなのが入ってくるか』にすぐに切り替えられる」と捉える一方、「もうオンエアの頃には解散しているかもしれないんだけど、ハロプロの℃-uteというグループが好きなんですけど、どんどん脱退したんですよ」と℃-uteには別の印象を抱く。

2005年に7人組で結成された℃-uteは、1人の加入、1人の脱退を経て2007年に「桜チラリ」でメジャーデビュー。同年、「都会っ子 純情」で第49回日本レコード大賞の最優秀新人賞を受賞するなど華々しいスタートを切ったが、メンバーの脱退が相次ぎ、2009年からは5人で活動。以降は一度も補充することなく今月12日に解散した。

マツコは、「そこに新しい人を入れるとなったら、この人と同じ気持ちになったかも」と投稿者に共感。「辞めて残されて頑張った人の気持ちは? 辞められた方はきつかったと思うのよ」「何の罪もない」と5人を思いやり、「事務所が考えていることと、ファンが考えていることと、メンバーが考えていることは絶対に合致しないんだよね」と結論が出ない問題と向き合う。

有吉弘行

また、推しメンの卒業については、「本当にその人だけを好きで追っかけてた人は(グループから)離れる。アイドルに限らないけど、集団、全体的なものが好きな人もいっぱいいる。そういう人は離れない」という見方で、「男の人が女性アイドルを追っかけると、精神的にも金銭的にも全部注ぎ込むという人はいっぱいいる。そうなってくるとおそらく冷静な判断はできなくなってくると思うんだよね。人生を賭けてるみたいな人いるじゃない? それとライトに楽しんでいる人は全然違う」と持論を述べた。

一方で有吉は、1984年に旗揚げされたプロレス団体・UWFを例に挙げる。UWFはその後、高田延彦のUWFインターナショナル、前田日明のリングス、藤原喜明のプロフェッショナルレスリング藤原組の3団体に分裂。有吉は前田、高田、藤原の順に「推しメンだった」と語り、分裂後は前田を応援していたが最終的には全体を応援するようになったという。

このことで有吉は「(3人を含めた団体が)好きだったんだ」と実感し、「後藤真希が辞めちゃったから後藤真希を応援、でもこっちも応援しちゃってるみたいなことあるよね」と今度はモーニング娘。を例に。マツコは「あるある」と同意し、「それが人間だって。白か黒じゃないんだもん」とファン心理を読み解いていた。