この世に生を受けたわが子への、最初の贈り物である名前。その名付けにあたって、夫婦間で意見がぶつかり、困ってしまったという経験のある人もいるかもしれない。そこで今回は子どもを持つ女性のマイナビニュース会員300名に「子どもの名付け、夫婦で意見が合わないことはありましたか?」と聞いてみた。

Q.子どもの名付け、夫婦の意見が対立したのはどんなこと?

Q.子どもの名付けで夫婦で意見が合わないことはありましたか?
はい 29.0%
いいえ 71.0%

Q.子どもの名付けで夫婦で意見が合わないことがあった方にお聞きします。どんな点で意見が合いませんでしたか? 具体的に教えてください

「好みや趣味、イメージが違う」

・「流行の名前にしたい・したくないで意見が合いませんでした」(50歳/福島県/サービス/その他・専業主婦等/会社員・公務員・団体職員)

・「私は"子"の付く名前が嫌だったが、旦那は付けたいと言ったこと」(35歳/千葉県/繊維・アパレル/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)

・「(夫は)古風な名前を付けたがった」(49歳/京都府/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)

・「合わないというより、いろいろ候補があがって好みが分かれた」(32歳/千葉県/専門店/販売・サービス関連/会社員・公務員・団体職員)

・「もっと一般的な名前を付けたいと言われた」(28歳/東京都/医療・福祉・介護サービス/専門職関連/会社員・公務員・団体職員)

・「かわいい名前が良かったのに、いかつい名前になった」(26歳/兵庫県/その他/その他・専業主婦等/求職中・無職)

・「それぞれに付けたい名前を用意しておいたが、夫はアイドルのような名前ばかり用意していて嫌だった」(46歳/愛媛県/その他/その他・専業主婦等/その他)

・「私が流行を意識していることが、夫は気に入らなかったみたいです」(30歳/京都府/医療・福祉・介護サービス/販売・サービス関連/個人事業主・会社役員)

・「単に『これは嫌だ』の言い合い」(37歳/愛知県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)

「漢字や画数、読み方について」

・「読みやすいか、そうでないか」(34歳/東京都/精密機器/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)

・「私はひらがなにしたかったが、夫は漢字にしたかった」(30歳/宮城県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)

・「漢字にダメ出しがありました」(44歳/大阪府/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)

・「夫の名前に"美"の文字が付いていることで、小さい頃いじめられたと言っていたのに、息子に"美"を付けたいと言い出したので、ケンカになった」(49歳/福島県/その他/その他・専業主婦等/フリーター)

・「好きな漢字、使いたい漢字が違ったので、なかなか決まらなかった」(34歳/大阪府/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)

・「夫がなぜか、ひらがなの名前を付けたがったこと。かわいらしいが、見た目が子どもっぽくなるような気がして、私は反対した」(27歳/山口県/食品/専門職関連/会社員・公務員・団体職員)

・「組み合わせたい漢字を決める時。旦那の意見が適当に感じてしまい、私の希望と合わなかった」(41歳/新潟県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)

「由来や命名法など」

・「親や家族から一文字付けること」(38歳/千葉県/教育/公共サービス関連/会社員・公務員・団体職員)

・「夫は自分が好きな有名人の名前から取って名付けたがったが、私は嫌だった」(28歳/広島県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)

・「『●●家では、漢字で3文字の名前を付けてきた』と言われた」(43歳/神奈川県/専門店/販売・サービス関連/会社員・公務員・団体職員)

・「元カノや初恋の人の名前と被らないようにしようと思い名前を聞きましたが、教えてくれません」(28歳/大阪府/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)

「却下・拒否された」

・「私は古風な名前にしたかったが、却下された」(39歳/愛知県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)

・「付けたい名前を反対された。お互い納得できる名前を考えた。画数や漢字はこだわりがなかったようで一任されていて、候補をいくつかあげて、最終的には一緒に決めた」(33歳/岡山県/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連/会社員・公務員・団体職員)

・「私が考えた名前は却下されました。1人目はその名前でないものが良いと言われました。2人目は、上の子が勝手におなかに赤ちゃんがいる時から呼び始め、その名前になりました」(44歳/東京都/生命保険・損害保険/営業関連/会社員・公務員・団体職員)

・「ただただ却下と言われて、ストレスを感じた」(33歳/京都府/銀行/営業関連/会社員・公務員・団体職員)

「その他」

・「性別が分かりにくい」(46歳/神奈川県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)

・「響きがいいだけで、名字とのバランスを無視した名前を提案してきた」(31歳/大阪府/銀行/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)

総評
子どもの名付けで夫婦で意見が合わないことがあったと回答した人は29.0%で、全体の約3割の人が子どもの名付けの際の意見の相違を経験していた。具体的な理由としては、「好みや趣味、イメージが違う」と「漢字や画数、読み方について」が共に35.6%で1位となった。続いて「由来や命名法など」が10.3%、「却下された」が8.0%、「その他」は6.9%となった。「特になし・無回答」は2.3%だった。

ただし、今回は便宜上、意見の相違の理由を事例別に分類したが、「漢字や画数、読み方について」「由来や命名法など」などの理由も、その多くは突き詰めると「好みや趣味、イメージの違い」に集約できるかもしれない。例えば「好きな漢字が違い、互いにイメージが合わない」というコメントは、今回は「漢字や画数、読み方について」に含めているが、夫婦間の「イメージの違い」とも受け取れるだろう。

夫婦間の趣味の違いにより意見が割れ、お互いが主張を譲らないケースでは、落とし所を見つけるのに苦労している様子がうかがえる。同時に、ひらがなにするか、漢字にするか、どんな漢字を使うのか、読み方をどうするのか、画数は良いかなども争点になりやすいことが分かった。

「由来や命名法など」では、特に夫の初恋の人や元カノの名前を付けることを警戒する声が印象的で、今も昔もよくある命名トラブルなのかもしれない。「却下された」では、自分があげた名前候補について、理由を示されず拒否されたことを憤るコメントが寄せられている。確かに頭ごなしに否定されては、納得がいかないのはよく分かる。

わが子の命名に際しては、その健康や幸せを願ったり、将来はこんな人に成長してほしいなど、さまざまな思いが込められているに違いない。今回の調査では全体に、夫婦それぞれが子どものことを真摯に考え、その結果として揉めてしまったのだろうな、と思われるエピソードが多かった。

調査時期: 2017年6月1日~3日
調査対象: マイナビニュース会員(子どもを持つ女性)
調査数: 300人
調査方法: インターネットログイン式アンケート

※イラストと本文は関係ありません