エアバスは現地時間の6月20日、6月19~25日に開催中のパリ・エアショーにて、5月に30機のA321ceo(current engine option)を発注したデルタ航空が、さらに10機を追加発注したことを発表した。デルタ航空のA321ceo初号機は2016年3月に引き渡され、今回の発注を含めた同社のA321合計発注数は122機となる。

デルタ航空のA321ceo

発注された10機のA321ceoは、A320ファミリーの従来型の最大機種となる。デルタ航空のA321には全て、CFMインターナショナル社製CFM56エンジンを搭載。また、同社のA321には、全機に燃費を最大4%削減できる大型のウイングチップ「シャークレット」を装備する。これにより、航続距離を最大100海里(185km)、またはペイロードを約450km増加させることができる。

デルタ航空に引き渡されるA321の多くが、米アラバマ州モービルのA320ファミリー最終組立工場で製造される予定。デルタ航空はモービルの最終組立工場で製造されたA321を2016年に受領した。モービルの最終組立工場は2017年末までに月産4機を製造する予定で、そのほとんどは米国を拠点とする航空会社に納入される。

製造中のデルタ航空のA350XWB

2017年5月末時点で、デルタ航空は合計188機のエアバス機を運航させている。その内訳は、A320ファミリーが146機、A330が42機となる。今夏にはA350XWBが引き渡される予定であり、デルタ航空は米国でA350XWBを運航する最初の航空会社になる。