スパークス・アセット・マネジメントは6月19日、「ビジネスパーソンのマネ活に関する調査」の結果を発表した。調査は5月23日~24日、全国の20歳~59歳の有識男女(アルバイト・パートを除く)を対象にインターネットで行われ、1,000名(性別×年代別で均等割付)の有効サンプルを集計した。

老後の生活資金に不安

「お金の不安を感じていること」

どのようなことに「お金の不安」を感じているか聞いたところ、「老後の生活資金」(51.7%)が最も高く半数を超えた。以降、「賃金・収入」(40.5%)、「将来の生活設計」(34.7%)、「税金(増税や節税方法など)」(32.2%)、「将来の公的年金」(30.2%)と続いた。

性年代別にみると、20代では男女ともに「賃金・収入」が1位に。20代は老後の生活を考える以前に、現在の収入に対して不安を抱いているよう。また、20代女性では「賃金・収入」(50.4%)が他層と比べて最も高かったほか、「将来の生活設計」(44.8%)は30代女性(52.0%)に次いで高く、「保険(選び方・始め方)」(34.4%)が唯一上位にランクインするなどの特徴が見られた。

節約・保険・貯金でマネ活

「現在行っているマネ活」

続いて、お金の不安を解消するための取組み「マネ活」について聞いたところ、「日々の生活費の節約」(63.0%)、「保険の加入」(61.3%)、「定期的な貯金」(52.1%)に取り組んでいる人が、それぞれ5割以上という結果となった。

また、「投資(資産運用)」(26.2%)や「スキルアップ・収入アップのための自己投資」(17.1%)、「副業」(12.2%)のうち、いずれか1つ以上行っている人の割合は37.7%という結果に。お金を増やすためのマネ活を行なっている人の割合は、比較的低かった。

ひと月あたりの平均貯金額

「ひと月あたりの貯金額」

次に、現在定期的な貯金を行っている人(521名)に、ひと月あたりの貯金額を聞くと、「1万~2万円未満」(20.5%)や「5万~10万円未満」(26.3%)と回答した人が多く、平均額は4万6,881円となった。

年代別の平均額はそれぞれ、「20代」3万8,583円、「30代」4万8,031円、「40代」5万1,052円、「50代」4万9,945円。

投資資金額

「投資資金はどのくらいか」

また、現在投資を行っている人(262名)に対し、投資資金(運用や保有をしている金額)はどのくらいか聞いたところ、「100万~300万円未満」(25.2%)が最多となった。また、「10万円未満」(17.2%)や「10万~50万円未満」(10.3%)といった少額資金帯も少なくなかった一方で、「5千万~1億円未満」(3.1%)や「1億円以上」(1.9%)という人も。結果、投資資金の平均額は858万円となったが、中央値は100万円だった。

年代別に中央値をみると、20代は20万円、30代は100万円、40代は300万円、50代は200万円となった。