UpGuardは6月19日(米国時間)、「The RNC Files: Inside the Largest US Voter Data Leak|UpGuard」において、米国で投票したと見られるユーザーの個人情報約1億9800万件のデータが漏洩したと伝えた。投票者の情報が漏洩した事件としては過去最大規模になるものと見られる。

この問題を発見したのはUpGuardのセキュリティチーム。データはデータ分析ファームであるDeep Root Analyticsが保持していたもので、安全ではないAmazon S3サーバ上に保管されていたとされている。含まれていた個人情報は名前、誕生日、住所、電話番号など投票に関連するデータ。発見から情報公開までしばらく時間が空いているのは、サーバを安全な状態に設定変更するための時間を取ったためだとしている。

サーバを誤った設定のまま運用したり、データベースを誤った設定のまま運用したりすることで第三者がデータを取得できる状態のままデータがさらされていることはしばしば起こっている。今回発見されたデータはそれが投票に関連する個人情報の集まりであったこと、さらに米国の人口に匹敵する1億9800万件というデータが漏洩したという点で注目に値する。