セールスフォース・ドットコムは既存のISVパートナープログラムに代わる、新しいAppExchange パートナープログラムを発表した。

新しいプログラムでは、開発者やスタートアップ企業、ISVは、顧客の満足度や評価、Trailblazerでのスキル向上レベルなどに基づくポイント制度「AppExchange Trailblazer Score」によって、プログラムによるサポートやビジネス条件を利用できる。

AppExchange Trailblazer Scoreは、AppExchangeでのレビューと評価にもとづく、「顧客満足度」、セキュリティレビューのステータス、および最新のSalesforceテクノロジーが採用されているかどうかにもとづく「製品品質」、Trailheadのトレイルをどの程度修了したか、認定をどの程度取得したかで測定する「チームの準備状況」、Pledge 1%プログラムへの参加による「社会貢献」で構成される。

セールスフォース・ドットコムは、すべての新しいAppExchangeパートナーについて、基本のPercent-Net-Revenue (PNR、実販売価格ベースの売り上げシェア)を25%から、特定条件のもとでは15%からに変更。既存のパートナーは、現行契約の更新時に新しい条件を適用するという。

新たなプログラムでは、オンボーディングウィザードとの新しいダッシュボードが導入される。オンボーディングウィザードでは、簡単なクリック操作画面により、パートナー登録のための手動によるデータ入力の手間が軽減されるほか、ダッシュボードではパートナーの実績が見える化されたAppExchange Trailblazer Scoreや、登録手続きをオンボーディングチェックリストにより進捗状況をリアルタイムに把握できるという。

また、開発環境でSalesforceアプリを管理および開発するための新しい方法を実現するSalesforce DXを提供する。これにより、スクラッチ環境、強化された統合開発環境、GitHubとのシームレスな連携などにより、開発者は革新的なアプリをより早く市場に届けることができるという。

さらに、Herokuを無料で提供し、開発者、ISV、スタートアップ企業が、好きな言語でアプリの開発ができるように促進する。その他、無料の開発者コミュニティにアクセスできるほか、dynoおよびアドオンサービスの購入に使用できるHeroku無料チケットを受け取ることができる。

なお、オンボーディングウィザードおよび新しい支払いツールについては今年後半に提供、Salesforce DXは、今年後半に一般提供される予定。