国土交通省は6月19日、LCCのバニラ・エアに対し、成田空港における国際線旅客の国内線到着口への誤誘導について、厳重注意を行うとともに、再発防止等について指示した。また、指示事項の報告を受けて、具体的な処分の内容を定めることとしている。

同件に関しては6月18日、バニラ・エアのJW304便(香港発成田行き、乗客168人)において、成田空港到着時のランプバスによる到着口への案内時に、全3台のうち1台が誤って国内線到着ロビーに乗客を案内する事象が発生。これにより、10人の乗客が入国手続き未了のまま入国することとなった。なお、該当の10人には連絡を取り、順次、入国手続きを実施している。

国交省は同件に対し、「誤誘導による入国手続きの不備は、適正な入国管理、税関、検疫の手続きの遵守によって担保されるべき自国内の保安上の観点から極めて遺憾であり、厳重に注意する」とし、入国に必要な手続きに関係する各官署と連携を密にとり、誤って入国した旅客について確実に入国に必要な手続きを済ませるよう、責任をもって対応にあたり結果を随時報告すること、また、今般の事案発生の原因究明と再発防止策を至急検討し、文書にて6月23日までに報告することをバニラ・エアに求めた。

またバニラ・エアは、「この度はご搭乗のお客さまをはじめ、関係者の皆さまに多大なるご迷惑をおかけしますことを深くお詫び申し上げます」とコメントしている。