コンテナ船や貨物列車や長距離トラックなど、人が随時付き添うことのできない物流貨物の中にある製品や原材料の状況はリアルタイムに知っておきたい。そんなニーズに対応できるIoTシステムの製品化をソリトンシステムズ発表した。今秋に出荷を開始する予定だ。

センサーユニットは、温度・湿度・気圧・衝撃加速度・傾斜角・照度・バッテリー電圧値のトレースが可能で、BLE(Bluetooth Low Energy)通信でスマートフォン経由でクラウドシステムへデータ送信。クラウド上ではそれぞれのデータ状況をリアルタイムに可視化する。

Soliton IoT Sensor Unit(同社資料より)

センサーユニットでは、内蔵メモリを実装することで約40日分のデータを記録できるため、通信が途絶えた場合にもデータを保持することができ、通信が復旧時にまとめてアップロードする仕組みを持つ。バッテリーはリチウム乾電池とボタン電池の2Way方式を採用し、気温や輸送環境などに応じた選択ができる。また、外部サービスとの連携に応じたAPIも提供する予定。センサーユニットの参考価格が税別で3,000円、クラウドサービス利用料が別途必要となる。

地図上でのトレース情報と温度変化の管理画面例(同社資料より)

衝撃加速度イベント詳細画面(同社資料より)

同社では、今後センサーユニットの小型軽量化や量産化を進め、IoTビジネスへの本格参入を目指しており、今回のIoTシステムの製品化はそのひとつのアプローチとなる。