NTTデータは6月19日、勘定系システムに接続して入出金や残高などの各種照会、設定変更などの取引を実現する勘定系端末ソフト「BeSTAlinc(ベスタリンク)」を東北銀行に導入し、運用を開始したと発表した。

BeSTAlinc端末ソリューションラインアップ

同サービスは勘定系システム「BeSTA」と連携し、営業店における窓口業務や事務をサポートするソフト。今回は「窓口のスピーディーな対応を可能とする機能」「事務効率化、堅確化を可能とする機能」「営業力強化向け機能」という3つの分野における機能を導入した。

「窓口のスピーディーな対応を可能とする機能」では、一度の情報入力だけで複数の紹介取引を行える「複数一括照会実行機能」をはじめ、関連業務の取引画面へのスムーズな切替を実現する「メニュー切替機能」、通帳を専用プリンタにセットすると複数の勘定系システム取引を連続して処理できる「通帳連続機能」を搭載。業務における手順を少なくすることで、照会時間の短縮やオペレーションの正確性向上が実現できるようになるとしている。

「事務効率化、堅確化を可能とする機能」では、スタンドスキャナーで読み取った本人確認資料を自席近くの電子プリンタから印刷できる「本人確認資料の印刷機能」、生体情報登録装置を営業店端末に接続することでキャッシュカードと勘定系システムへの情報登録を連携できる「生体情報(指静脈)連携機能」を整備した。これらの機能を活用することで、事務作業の効率化をはじめ、プライバシー保護の徹底、情報登録の正確性向上などを実現できるという。

さらに、「営業力強化向け機能」では、「端末画面における情報系システム連携」来店顧客の情報を情報系システムに引き継ぐことで、情報系システムの対象顧客情報を営業店端末から参照することが可能。参照した情報を基にセールスを行うことができるため、営業力の強化につながるとしている。

同社では今後、多様化・高度化する銀行の経営課題を解決するために、今後も「BeSTAlinc」をはじめとする先進的な営業店ソリューションを継続的に開発していくとしている。