AKB48の49枚目のシングルの選抜メンバーを決める「第9回AKB48選抜総選挙」の開票が17日に行われ、HKT48の指原莉乃が24万6,376票を獲得し、3年連続4度目の女王に。2位のAKB48・渡辺麻友と約10万票の大差をつけて圧勝し、ラスト総選挙で有終の美を飾った。

HKT48の指原莉乃

スピーチでは、深々を頭を下げてファンに感謝し、「本当にうれしいです」とコメント。「私の今までのアイドルとしての活動は、きっと総選挙とともにあったと思います」と振り返り、「この総選挙というイベントに出会え、参加できたことを本当に幸せに思っています」と語った。

また、開票イベントが悪天候で中止となったことをあらためて謝罪し、「こうやって一つ一つの積み重ねで皆さんの気持ちが離れていくことがとっても怖いです。今のAKB、どんどん信頼を失っている気がして、みんなが離れていくのが本当に怖いです」と吐露。「メンバー、スタッフ一丸となって頑張りますので、AKB48を見捨てないでください」と呼びかけた。

さらに、スピーチで卒業を発表した渡辺に向かって、「麻友ちゃん…今は正直すごくショックで、言葉になりません」と涙。「ずっと頑張ってくれた麻友ちゃんがいなくなって、どうなってしまうかわからないけど…」と不安な思いを明かしつつ、「麻友の判断を応援したいなと思っています。頑張ってね」とエールを送り、号泣する渡辺と抱き合った。

■指原莉乃 スピーチ全文

まずは、投票してくださった皆さん、そして応援してくださった皆さん。本当に本当にありがとうございます。本当にうれしいです。私の今までのアイドルとしての活動は、きっと総選挙とともにあったと思います。今こうやってテレビに出ているのも、テレビに出ている自分に少しずつですが自信が出てきたことも、たくさん迷惑をかけてしまった両親に少しずつですが恩返し出来ていることも、すべては応援してくださった皆さんが私を1位にしてくれた、そこから始まったと思っています。

私は、この楽しいことばかりではない総選挙に出会えて、きっとメンバーの中にはつらい思いをしている方が多かったり、悔しい気持ちになっている方が大きいメンバーもいると思います。ですが、この総選挙というイベントに出会え、参加できたことを本当に幸せに思っています。改めて、皆さんありがとうございます。

そして、重ね重ねにはなってしまいますが、先ほど横山(由依)からもありましたように、今回沖縄でのコンサート、そして開票イベントが中止になってしまったこと、天候のこととはいえ、6月に野外でという無茶があったと思います。本当に申し訳ございませんでした。

こうやって一つ一つの積み重ねで皆さんの気持ちが離れていくことがとっても怖いです。今のAKB、どんどん信頼を失っている気がして、みんなが離れていくのが本当に怖いです。そして今、大事な仲間が卒業発表して、これからどうなっちゃうんだろうって、本当に不安です。皆さん、どうかこれからもメンバー、スタッフ一丸となって頑張りますので、AKB48を見捨てないでください。

ですが、頼もしいスピーチをしてくれた後輩にこれからはすべてを託して、私は迷惑をかけないように後を追っかけていきたいと思います。こんな私を、普段バラエティではアイドルらしからぬ発言ばかりしている私をアイドルにしてくれた指原のファンの皆さん、改めて本当にありがとうございました。最後に、メンバーも関係者の皆さんも一緒にお願いします。これからも、AKBグループを一緒に作ってくれるかな?

(3位の松井珠理奈へ) また一緒に戦いたいと言ってくれたこと、本当にうれしいです。こんなに心強い後輩がいてくれて、来年の総選挙もきっと盛り上がるだろうなと安心しています。来年HKTに強いライバルいますけど、しっかり戦ってください。頑張ってね。

(2位の渡辺麻友へ) 麻友ちゃん…今は正直すごくショックで、言葉になりません。ずっと頑張ってくれた麻友ちゃんがいなくなって、どうなってしまうかわからないけど、ドラマをやっているときの麻友ちゃんは本当に楽しそうで、きっとこのまま次に進むんだろうなっていう前向きな顔をしていたので、麻友の判断を応援したいなと思っています。頑張ってね。

(C)AKS