東武鉄道SL「大樹」訓練列車が鬼怒川線を走行 - 鬼怒川温泉駅で入換作業も

東武鉄道は16日、SL「大樹」の運転開始に向けたSL乗務員の習熟訓練を報道関係者らに公開した。下今市機関区での出庫点検・入換作業の後、訓練列車が下今市~鬼怒川温泉間を走行し、鬼怒川公園駅で転車台を使った入換作業も行われた。SL「大樹」は8月10日から営業運転を開始し、下今市~鬼怒川温泉間で1日3往復運転される予定となっている。

鬼怒川温泉駅に停車中のSL「大樹」。この日は訓練列車として下今市~鬼怒川温泉間を往復した

この日、SL「大樹」の拠点となる下今市機関区では朝からボイラー準備(投炭作業など)をはじめとする出庫点検、転車台を使った入換作業、蒸気機関車と客車などを連結する作業などが行われたという。8時50分頃、蒸気機関車C11形207号機と車掌車(ヨ8634)、客車3両(スハフ14-1、オハ14-1、オハフ15-1)、ディーゼル機関車DE10形1099号機の編成が下今市駅2番線ホームに入線。出発前の最終点検を経て、9時2分頃、汽笛を響かせながら下今市駅を発車。訓練列車として鬼怒川温泉駅まで走行した。

SL「大樹」の訓練列車は鬼怒川温泉駅の3番線ホームに入線した。機関士を務めた黒田健一氏は、運転区間の下今市~鬼怒川温泉間について「鬼怒川線は曲線と勾配の多い線区で、とくに大桑~新高徳間が難所。それに合わせた運転技術を身に付けることが必要でした」と説明する。今夏の営業運転開始に向けて、「多くの方々に関心を持っていただいていることを感じます。運転開始の日まで訓練や準備が続きますが、それで終わりではなく『また1から始まる』という気持ちで8月10日を迎えたいと思います」と話していた。

真夏の運転中、室内の温度が60度近くになることもあるといい、暑さ対策として「適度な水分・塩分補給は欠かせません」と黒田氏。機関助士を務めた梅林俊輔氏は、運転中の投炭作業などで汗だくになりつつ、「この仕事は大変だけど楽しい。石炭を入れるタイミングなども感じがつかめてきて、手応えがあります」と語った。鬼怒川線では引き続き、SL乗務員(機関士・機関助士)・DL乗務員(機関士)の習熟訓練が行われるとのこと。

SL「大樹」が下今市駅2番線ホームに入線。「リバティ」と並ぶ

鬼怒川温泉駅ではSL「大樹」と「スペーシア」が並んだ。機関士・機関助士へのインタビューも行われた

鬼怒川温泉駅の転車台は駅前広場に隣接して設置されている。入換作業では報道関係者だけでなく観光客らも集まった

鬼怒川温泉駅の転車台は駅前広場に隣接して設置されている。これを使った入換作業も行われ、駅利用者らも蒸気機関車・車掌車が時計回りに180度回転する様子を見守った。折返しの訓練列車は11時8分頃に鬼怒川温泉駅を発車し、下今市駅へ向かった。

SL「大樹」は営業運転を開始する8月10日以降、土休日を中心に運転予定(2017年度は98日間の運転を予定)。客車の座席数は約200席(予定)とされ、車内の座席シートをはじめ、新製当時に極力近づけたリニューアルが行われている。下今市~鬼怒川温泉間の所要時間は片道約35分で、7月22日に開業する新駅、東武ワールドスクウェア駅にも停車する。2017SL座席指定料金は大人750円・小児380円となっている。

SL「大樹」下今市~鬼怒川温泉間での訓練運転の様子

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