テクノプロ・コンストラクションは6月15日、「就職活動に関する調査」の結果を発表した。調査は5月19日~24日、全国の大学生、短大生、専門学校生を対象にインターネットリサーチにて行われ、2,000名(男性741名、女性1,259名)の有効サンプルを集計した。

学生の仕事観

「学生の仕事観」

学生の仕事観を探ったところ、「残業や休日出勤を敬遠しない働き方(早期の成長や高収入や独立を目指して)をしたいと思う」という人は14.0%にとどまり、「残業や休日出勤は極力しない働き方をしたいと思う」(58.4%)が半数を超えた。

また、「将来管理職として働くこと」に関しては、「したいと思う」が22.6%、「全くしたいと思わない」が20.7%という結果に。男女別でみると、男子学生は「管理職として働きたいと思う」(思う30.0%、思わない15.4%)の方が多く、反対に女子学生は、「管理職として働きたいと思わない」(思わない23.7%、思う18.3%)が多数派となった。

さらに、テレワークや副業などの「柔軟な働き方」について聞くと、約3人に1人が「在宅勤務など、出社しない働き方(テレワーク)をしたいと思う」(32.6%)、「正社員として働きながら、副業もしたいと思う」(30.2%)と考えていることがわかった。

就職先を選ぶ際に重視するポイント

「新卒で生涯働き続けられる会社・団体に就職したいか」

「新卒で生涯働き続けられる会社・団体に就職したいと思うか」と聞いたところ、74.7%が「非常にそう思う」(33.6%)、「ややそう思う」(41.1%)と回答。多くの学生が、最初に就職でずっと働けるような会社に出会いたいと考えていることがわかった。

「就職先を選ぶ際に重視するポイント」

そこで、「就職先を選ぶ際に重視したいポイント」を聞いたところ、「安定性(業績や規模など)」(61.4%)が最多に。次いで「勤務地」(51.1%)、「業種」(48.3%)、「職種(担当する仕事内容)」(44.1%)、「ワーク・ライフ・バランス(残業が多いか、休暇が取りやすいかなど)」と続いた。

ここで、「新卒採用に関する調査2017」で、採用担当者に聞いた「ミスマッチのない就職をするために、就職先を選ぶ際に重視すべきと思うポイント」と比較すると、採用担当者が重視すべきと思うポイントで1位だった「職種」は、学生では4位に。同様に、2位だった「将来性」は学生の6位、8位だった「ワーク・ライフ・バランス」は学生の5位という結果に。

また、採用担当者ではトップ10外だった「福利厚生」や「初任給の額」が、学生ではトップ10入りしており、両者の間にギャップがあることがわかった。

就職活動の選考時に評価されると思うポイント

「就職活動の選考時に評価されると思うポイント」

続いて、「就職活動の選考時に評価されると思うポイント」について聞くと、「学歴」(50.4%)がトップに。以降、「取得資格」(46.1%)、「学校で学んだ専門分野(研究内容など)」(42.8%)、「語学力(TOEIC、TOEFLの成績など)」(37.5%)、「空気を読む力(表情やしぐさなどから、相手の思惑を読み取る力)」(36.9%)と続き、学力や資格が評価されると考える学生が多いことがわかった。

また、「新卒採用に関する調査2017」で、選考担当者に聞いた「就活生を選考する際の評価ポイント」と比べてみると、選考担当者が1位に挙げた「人柄の良さ」は、学生では6位に。2位だった「空気を読む力」と「成長意欲の高さ・将来性」は、それぞれ5位と9位という結果に。

一方、学生が選考時に評価されると思うポイントで1位となった「学歴」は、選考担当者ではトップ10外、2位の「取得資格」は7位となり、「就職活動の選考時に評価さえると思うポイント」においても、両者の考え方にギャップがあることがわかった。