Twitterが全ての製品にわたるデザインの変更を行う。数週間をかけて、twitter.com、Twitter for iOS、Twitter for Android、TweetDeck、Twitter Liteにロールアウトする。

今回のデザイン刷新は、昨年夏にスタートさせたブランド刷新の一環である。Twitterブランドの認識率は非常に高く、認識率は世界規模で90%に達する。ところが、Twitterで「何ができる」「何をするためのものか」に答えられない人が多く、家族や友達とつながるソーシャルネットワークであるとか、使い始めたら日々の行動をツイートし続けなければならないというような誤解が浸透していた。Twitterは、世界で今起こっていることを知り、情報を共有できる場である。そうしたTwitterの役割が人々に浸透するように様々な改良に取り組んできた。

Androidアプリで提供されていたものをiOSアプリにも採用するなど、新デザインの要素のいくつかはすでに提供済みである。改良・改善の過程ではフィードバックを重んじてきた。たとえば、リツィートのアイコンを丸くしようとした際に、日本から再読み込みと間違いやすいという声が上がったために四角い形を維持したという。そのようにうまく行かなかったものは捨て、反応が良かったものは残してきた結果をまとめて提供するのが今回の新デザインである。

ホーム画面において、見出し部分のフォントが太字になる。これによってユーザーが何をしているかを、よりはっきりと把握できる。そしてプロフィールのアイコンが四角い形から丸い形に変わった。これはプロフィール写真が添付画像と間違われることが多かったためだ。アイコンもアクションが伝わるように、返信ツイートの矢印アイコンを吹き出しに変更した。矢印アイコンは「前に戻る」や「削除」だと思われることがあったそうだ。

「返信」「リツィート」「いいね」などの数がリアルタイムでアップデートされるようになる。話題になっているツイートは見ている間にどんどん数字が増えていくのでライブ感が伝わってくる。

プロフィールアイコンが丸い形に、見出しが太字に、返信アイコンは吹き出し、ホームのアイコンは止まり木のないシンプルデザインになった

プロフィール、別のアカウントへの切り替え、設定、プライバシーなどにアクセスするサイドナビゲーションメニュー

モバイルアプリでは、ユーザーがナビゲーションに集中できるように、タブを切り替える画面下部のアイコンが「ホーム」「探す」「通知」「メッセージ」の4つに絞られた。プロフィールは、別のアカウントへの切り替え、設定、プライバシーなどと共に横からのスライドで現れるサイドナビゲーションメニューにまとめられた。これはAndroidアプリに取り入れて好評だったUIだ。iOSアプリでは、記事やWebサイトへのリンクがSafariビューワで表示されるようになる。

今回は全ての製品にわたるデザイン変更になるが、これで完了ではなく、Twitterは引き続きデザインの改善に取り組んでいくという。