ラックは6月14日、自社で利用しているネットワークにおいてウイルスの感染活動を検知した際に遮断するなどの対策を、施しているか即時判定できる無料の自己診断サービス「自診(じしん)くん」を公開した。

新サービスは、同社が運営するセキュリティ監視センター「JSOC」やセキュリティ緊急対応を行う「サイバー救急センター」での事故対応の実情を踏まえ、特定のサイバー攻撃の通信が、インターネットからコンピュータに到達する可能性があるかを自ら確認できるようにしたもの。想定する利用対象はコンピュータを業務で利用する社会人であり、利用料は無料。

自己診断で対策済みと診断する例

未対策と診断する例

同サービスでは、ランサムウェア「WannaCry」が攻撃に使用する通信の接続確認、「SKYSEA Client View」の脆弱性に関する通信機能への接続確認、そのほかインターネットから接続を許可すべきではないSSH/TELNET/NETBIOS/RDP/VNCなど同社で危険と判断するものを診断する。

同サービスの自己診断により、インターネットからそれらコンピュータに通信がつながった場合は、対策が施されていないということであり、実際のサイバー攻撃の際に被害に遭う恐れがあるとしている。

セキュリティアップデートを適用するか回避策を導入していた場合は被害を免れられるが、持ち出し用のPCなどでインターネットからの通信を受け付けないよう設定することは必須だという。その設定を確実にしているかを自身で診断することにより、コンピュータ利用者のセキュリティ意識の向上に効果があると同社は考えている。