フォレスト出版はこのほど、『この食事で自律神経は整う』(1,512円・税込)を刊行した。

『この食事で自律神経は整う』(1,512円・税込)

同書の著者は、栄養療法の専門医師である溝口徹氏。同書では、血糖と腸が整う食事を摂ることで、自律神経を整える新しい食事法について解説している。

自律神経が乱れると、自律神経失調症や過敏性腸症候群、神経性胃炎、不眠のほか、イライラしたり怒りっぽくなったりする、集中力に欠け、やる気が出なくなるといった症状が出るという。休息や睡眠、リラックスするといった方法は対症療法でしかなく、根本から改善するには「食事」が大切であるとのこと。

日本人の食事は炭水化物が主食のため、欧米よりも糖質を摂取しているとのこと。糖質が増えると血糖値が上昇し、血糖を下げるためにインスリンという脳内ホルモンが分泌される。このような食事を繰り返していると、ホルモンが出すぎの状態が続いて逆に低血糖となり、常に糖質に依存する「糖依存」につながる可能性があるという。

さらに糖質がないと落ち着かず、さらにホルモンが作り続けられるという状態に陥る可能性もあるとのこと。食事と脳内ホルモンのバランスが崩れ、血糖値が不安定になると、自律神経も不安定になるという。

自律神経を整えるには、できるだけ糖質(炭水化物)を抑えることがポイントとのこと。「ごはん、紅鮭、お新香」といった日本人的な食事も、バランス的に糖質が多いため、自律神経を乱す食事になるという。

また、自律神経で重要なのが、第二の脳と呼ばれる腸であるとのこと。自律神経を調整するセロトニンは、脳では5%ほどしかつくられず、腸で95%が作られるという。腸内環境が乱れるとストレスホルモンが作られ、脳が再びストレスを感じるようになるとのこと。

同書では、「自律神経はどのように調整されるのか」「過剰な脳内ホルモンが危険をもたらす」「腸が生み出す使えるホルモン」「同じタンパク質は3日以上続けて摂らない」などを解説。いつもイライラしている人や、すぐに疲れてしまう人、集中力が続かない人、やる気がでない人や不眠症気味の人などにおすすめとのこと。