The Mozilla Foundation

Mozillaは6月13日(米国時間)「The Best Firefox Ever - The Mozilla Blog」において、、最新版となる「Firefox 54」はこれまでにリリースしてきたFirefoxの中で最も優れたバージョンだと発表した。同バージョンにはElectrolysis技術が導入されており、これまで単一プロセスで処理していた部分を複数のプロセスで処理するようになっている。その結果、複数のタブを展開している場合でも、単一のタブの処理の重さがほかのタブに影響しにくくなったという。

Google Chromeに代表されるマルチプロセス・アーキテクチャはメニーコア/マルチコアのパワーを有効活用しやすいが、逆にメモリの使用量が増える傾向がある。FirefoxもElectrolysis技術を導入することで同様の傾向が発生することになるが、メモリの使用量はGoogle Chromeと比較してかなり低く、高い性能を実現しながらメモリ利用量の削減に成功している。

BROWSER MEMORY USAGE - The Best Firefox Ever - With E10s, our new version of Firefox nails the “just right” balance between memory and speedより抜粋

Mozillaは長期にわたってFirefoxのメモリ使用量を削減する取り組みを続けてきた。また、アーキテクチャをマルチプロセス・アーキテクチャに変更するための取り組みであるElectrolysisについても同時期から取り組んできた。今回リリースされた「Firefox 54」はこうしたMozillaの長期にわたる取り組みが実を結んだマイルストーンに値するリリースと言える。