タイププロジェクトは、ソニーのコーポレートフォントとして開発した「SST JP」を発売した。タイププロジェクトのオンラインショップより購入することができる。価格は1ウエイト(ダウンロード版のみ)2万5,000円、6フォントセットのダウンロード版が8万円、CD-ROM版が8万1,000円。

SST JP

「SST」は、ソニーとMonotypeが共同開発したコーポレートフォントで、「SST JP」は、Monotypeより委託を受けた同社が和文書体を開発したもの。広告やWebフォント、サイン、および機器搭載での使用を目的としたもので、ベーシックの UL(ウルトラライト)、L(ライト)、R(レギュラー)、B(ボールド)、コンデンスのR(レギュラー)とB(ボールド)の6フォントで構成されている。漢字部分にはAXIS Fontfが採用されており、仮名部分が新たに制作されている。また、同社は、Monotypeが制作した欧文書体の和文書体への組替えエンジニアリングも担当しているという。

同書体は、製品パッケージのほか、名刺や封筒、プレゼンテーション、社名の日本語表記やサインに使用されており、また、SSTフォントファミリーは、ソニーのコーポレートサイトをはじめ、世界で100カ国以上のWebサイトで使用されている。

また、タイププロジェクトの鈴木功は次のようにコメントしている。「SST JPの仮名は、ソニーに提示された『プロダクト感』というコンセプトを元に制作しました。SST JPがソニーの製品や広告、Webサイトで使われ始めて5年がたち、このたび多くの皆様にST JPを使っていただけることを、とても嬉しく思っています」

なお、同書体は、発売記念として7月27日まで50%割引で提供される。