伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は6月9日、顧客との新規ビジネスのアイデア創出から事業化までを総合的に支援するオープンイノベーションプラットフォーム「CTC Future Factory」を開始した。

CTC Future Factoryの概念図

新プラットフォームは、オープンイノベーションに取り組む企業や自治体などがベンチャー企業と連携し、アイデアを創出するためのもの。アイデアソンやハッカソンの場所や機会を提供し、共同研究や事業化の検討も支援していくという。

また、IT技術を利用し新規ビジネスの立ち上げを行う「未来技術研究所」を中心に、各段階でのコンサルティング・サービスも提供する。主なサービスは、Engineering(CTC Agilemix)、Community(Innovators Meetup)、Producing、SPACE(DEJIMA)の4点。

Engineering(CTC Agilemix)では、各分野の専門知識を持つ同社のエンジニアが加わり、同社の顧客とアイデアを共同で創出し、プロトタイプの開発からリリース後の運用・改善までを支援する。

Community(Innovators Meetup)では、イノベーション創出のきっかけとなる大手企業やベンチャー企業など異業種が集うネットワーキングイベントや、外部コミュニティとの共催イベントを開催。また、同社独自のグローバルパートナーシップやマーケットリサーチを通じて、先端技術情報も提供していく。

Producingでは、同社顧客とベンチャー企業やベンチャーキャピタルとのマッチング支援や、アイデアの事業化に向けたコンサルティングを行う。

SPACE(DEJIMA)は、同社顧客と未来のアイデアを創出するための拠点。2017年秋に開設予定であり、各種イベントの開催拠点としての役割に加え、ハッカソンやアイデアソン、ワークショップなどイノベーション創出に必要な検証・開発環境や、コミュニケーションを促進させる多様な機能を整備していく。

DEJIMAのイメージ

さらに、同社の米国グループ会社であるITOCHU Techno-Solutions Americaでも、オープンイノベーションを実現するための拠点として「Open Innovation Lab」の開設を予定しており、DEJIMAとの相互連携によるグローバルオープンイノベーションも支援していく。