セイコーホールディングスは6月9日、生活者の時間についての意識や実態を調べた「セイコー時間白書2017」の結果を発表した。調査期間は5月12日~13日、有効回答は10~60代の個人1,200人。

社会人よりも学生の方が時間に追われている

時間を意識して行動するか尋ねたところ、9割近い88.8%が「意識している」と回答。続いて時間に追われているかと聞くと、全体の69.1%が「感じている」と答え、このうち「社会人」(71.4%)より「学生」(83.6%)の方が時間に追われている感覚が強いことがわかった。

自分の1時間の価値がいくらか値付けをしてもらったところ、仕事や家事・勉強をするオンタイムは3,669円、プライベートなオフタイムは6,298円と、オフの方が1.7倍高かった。詳細をみると、男性はオン(9,123円)がオフ(4,435円)の1.7倍になったのに対し、女性はオン(3,473円)/オフ(2,903円)の差が小さかった。

自分の1時間の価値

また、10代(オン4,534円/オフ1万1,337円)・20代(同2,912円/同9,479円)ではオフの方が圧倒的に高かったものの、年代が高くなるにつれてオン/オフの差は縮まり、50代(同4,584円/同3,201円)で逆転した。

1週間の中で最も大切にしている時間は「金曜日の22時」(41人)。次いで「月曜日の5時」(37人)、「月曜日の6時」(35人)と2、3位は朝時間が続いた。1位の「金曜日22時台」を選んだ理由としては、「一週間の仕事が終わってほっとして、休みに入れる時間帯だから」(男性40代)、「週末の1人ゆっくり時間」(女性20代)などの声が寄せられた。

最も大切にしている時間は「一人で過ごす時間」(67.7%)。しかし、増やしたい時間は「一人で過ごす時間」(60.0%)より「誰かと一緒に過ごす時間」(62.8%)の方が多かった。