安川電機は、産業用ロボット「MOTOMAN(モートマン)」の新ラインアップとして、人協働ロボット(Collaborative Robot)「MOTOMAN-HC10」の販売を開始したことを発表した。可搬質量は10kg。

MOTOMAN-HC10(出所:安川電機Webサイト)

MOTOMAN-HC10は、安全柵なしで人と協働して作業することができる産業用ロボット。国際規格ISO10218-1に準拠していることから、安全柵の設置が不要であり、人と協働して作業することができる。用途として、ねじ締め作業、組立作業、小物部品の仕分け・整列・箱詰め・ピッキング、装置内・装置間搬送、検査・測定などが想定されている。

人協働モードで安全運転(出所:安川電機Webサイト)

主な特長は、外部からあらかじめ設定した制限値を超える力を検出すると自動で停止する「人協働モード」を備え、安全柵の設置が不要(別途リスクアセスメントが必要)であることに加え、アーム同士を離すことで隙間を確保する「挟み込み防止」の形状となっているため、生産設備の自由度が向上している。これにより、今までロボットの導入を見送ってきた現場や、ロボットの設置が困難な工程においても、ロボットによる自動化の可能性が拡大するとしている。

また、簡単操作も特長で、プログラミングペンダントを使用した従来のティーチング方法に加え、ロボットアームを直接手で掴んで自由に操作し任意の動作を教示できる「ダイレクトティーチング機能」を搭載。直感的な操作でロボットに動作を指示できるため、ロボット操作に不慣れなユーザーや頻繁なティーチングを要する工程へのロボット導入が容易となっている。

「挟み込み防止」の安全設計(出所:安川電機Webサイト)