川崎重工は、ボンバルディア(カナダ)の次期リージョナルジェット機「C Series」用エンジン「PW1500G」の燃焼器を、明石工場から初出荷したことを発表した。

燃焼器

同社は、プラット・アンド・ホイットニー(アメリカ)と、次期リージョナルジェット機用エンジンPurePower「PW1500G」および「PW1900G」の開発・生産プログラムに、リスク&レベニューシェアリングパートナー(RRSP=エンジンや補用部品の販売・修理事業等のすべての事業収入を参画シェアに応じて配分を受ける一方、開発・ 量産・販売に関するすべての費用とリスクを参画シェアに応じて負担する契約)方式で参画している。

「PW1500G」および「PW1900G」は、先進ギアシステムの採用により高バイパス比を実現し、従来機と比べて16%の燃費改善、50%の騒音低減、加えてCO2・NOxも大幅に削減するギアード・ターボファンエンジンで、「PW1500G」は、ボンバルディアの次期リージョナルジェット機「C Series」へ独占的に搭載される。一方の「PW1900G」は、「PW1500G」の派生型エンジンで、エンブラエル(ブラジル)の次期リージョナルジェット機「E190E2」「E195E2」へ独占的に搭載される。

「C Series」および「E190E2」「E195E2」は、合計600機以上の確定受注が公表されており、機体に搭載されるエンジンも既に1,200台以上の受注が確定しているということだ。

このプログラムにおいて同社は、燃焼器とファンドライブギアシステム(メインギア)を担当している。燃焼器は同エンジンの中核部位であり、エンジン性能の向上に重要な役割を果たしている。今回の燃焼器の初出荷に伴い、今後量産が本格化するということだ。