内閣府は6月8日、2017年1~3月期の四半期別国内総生産(GDP、季節調整値)の改定値(2次速報)を発表した。それによると、物価変動の影響を除いた実質GDP成長率は前期比0.3%増、年率換算1.0%増となり、5月18日に発表した速報値の前期比0.5%増、年率換算2.2%増から下方修正された。

個人消費、民間在庫など下方修正

項目別にみると、個人消費(民間最終消費支出)が速報値の0.4%増から0.3%増に、住宅投資(民間住宅)が0.7%増から0.3%増に、公的需要が0.1%増から0.0%減に、それぞれ下方修正された。

1次速報値と2次速報値の比較(四半期値、実質、季節調整済前期比)(出典:内閣府Webサイト)

また民間在庫変動の寄与度もプラス0.1ポイントからマイナス0.1ポイントに引き下げられた。内閣府によると、企業の原油在庫量が減少し、原材料在庫が大幅にマイナスとなったため、寄与度も下方修正されたという。

一方、企業の設備投資(民間企業設備)は0.2%増から0.6%増に上方修正された。

景気実感に近いとされる名目GDPは前期比0.3%減、年率換算1.2%減となり、速報値の前期比0.0%減、年率換算0.1%減から下方修正された。