カカクコムは6月7日、海外事業のさらなる推進を目的とし、東南アジアで個人向け金融ポータルサイト「MoneySmart.sg」への戦略出資を実施したと発表した。出資比率は20%、取締役議席を一つ確保することにより、本サイトを運営するCatapult Venturesはカカクコムの持分法適用会社となる。

総人口6億人を超えるASEAN地域は、2015年のGDP成長率が4.7%と経済成長を続けるとともに、スマートフォンの普及や通信・物流インフラの整備が進みEC市場規模も拡大傾向にあるなど、インターネットビジネスのますますの成長が期待されている。

カカクコムでは、2011年より価格.comの海外ブランド「Priceprince.com」をアジア4カ国で提供するなど海外展開を積極的に進めているが、今後の更なる事業拡大を目的に、今回シンガポール・インドネシアで個人向けの金融比較サイトを展開するMoneySmart.sgへの出資を実施したという。

両社の企業理念は「ユーザー本位の価値あるサービスを創出しつづける」という点で合致しているといい、カカクコムが創業より20年で培ったサービス運営の経験や知見を同社に提供することで、各国における生活者視点のサービス強化と事業成長を支援していくという。