ルフトハンザ ドイツ航空はこのほど、客室乗務員へのキャビン・モバイル・デバイス(CMD)配布を発表。6月第1週の時点で2万台のiPad miniを配布しており、今後数週間以内に全ての客室乗務員に配布される予定となっている。客室乗務員は専用アプリ「Lufthansa crewFlight(ルフトハンザ・クルーフライト)によって、座席表やサービスに関する情報を即座に入手できるようになる。

6月第1週の時点で2万台のiPad miniを配布済み

コックピットでは2015年初頭以降、電子フライトバッグ(EFB)が導入されており、運航乗務員4,300人が飛行計画や運航業務にEFBを活用している。これと同時に、客室マネジャーにもタブレット端末が支給されていたが、反応が良好なことを受け、全ての客室乗務員に配布されることになった。

CMDにより、全ての客室乗務員が機内で必要なデータ、重要なサービスマニュアルやサービススケジュールにアクセスすることができるようになるほか、予定の変更も簡単に確認することが可能。CMDは既存プロセスの簡素化を実現し、スタッフはより多くの時間を顧客サービスに費やすことができるようになるとともに、スタッフ同士のコミュニケーションの改善も期待されている。

予定の変更も簡単に確認できる

今回のCMDプロジェクトは、ルフトハンザやスイス インターナショナル エアラインズ、オーストリア航空において運航領域のさらなるデジタル化を目的として推進されてる大規模な変革プログラム「OPSession」の一環となる。今後、固定の仕事場を持たない従業員にもモバイル端末の配布を予定している。