JR西日本広島支社はこのほど、「幕末維新やまぐちデスティネーションキャンペーン」(やまぐちDC)を契機に導入する新観光列車の列車名とデザインについて発表した。列車名は「○○のはなし」(まるまるのはなし)で、運転開始日は8月5日。土休日に山陽本線・山陰本線新下関~東萩間(下関駅経由)で1日1往復運転される。

新観光列車「○○のはなし」外観イメージ(画像はすべてJR西日本広島支社提供)

「幕末維新やまぐちデスティネーションキャンペーン」は今年9~12月に開催。これに合わせ、JR西日本は観光列車「みすゞ潮彩」に使用されたキハ47形2両編成を改造し、今年夏頃に新たな観光列車を導入すると発表していた。

新観光列車「○○のはなし」のデザインコンセプトは「西洋に憧れた日本(洋)、西洋が憧れる日本(和)」。キハ47形2両編成を使用し、車両ごとに異なるデザインとしつつ、2両にまたがる外装として「洋と和をつないだ海」のデザインを採用している。萩市の果実「夏みかんの花」、下関市の花「ハマユウ」を各所にあしらった。

車内は1号車を和風、2号車を洋風の客室としており、販売カウンターやイベントスペースも設置する。響灘や日本海に面した本州最西端の美しい海岸美を眺められるように、窓枠も大型化される。1号車は海側にカウンター席と4人で座れるボックス席、山側に2人で座れるボックス席を用意。2号車は海側を向いた座席配置とした。なお、列車名の「○○のはなし」に関して、「美しい海岸線とともに、萩(は)・長門(な)・下関(し)を辿り、思い出に残る『はなし』の旅をお楽しみください」とのこと。

1号車は和風の客室

2号車は洋風の客室

外観イメージ

新観光列車「○○のはなし」は定員60名(和風の1号車28人、洋風の2号車32人)。全車指定席の快速列車として運転され、乗車券の他に指定席券(520円)が必要となる。往路の運転時刻は新下関駅9時59分発・下関駅10時21分発・東萩駅12時57分着、復路の運転時刻は東萩駅14時13分発・下関駅17時39分着・新下関駅17時50分着。8・9月は土休日の運転が予定されている。車内サービスなどについては決まり次第、順次発表される。