米Tableau Softwareは6月1日(現地時間)、Tableau 10.3をリリースしたことを発表した。

最新バージョンでは、分析での利用に最適なデータの検出をシンプルにする機械学習アルゴリズムを搭載したほか、表と結合を自動的に推奨するスマートリコメンデーション機能を追加。これまで以上に短時間でデータに基づいたインサイトを組織で引き出せるようになる。

また、データドリブンアラートにより、主要指標の積極的な監視が可能に。事前に設定されたしきい値をデータが超えると即座にユーザーに通知されるため、組織内の重要な変化の見落しを防ぐことができる。

表と結合のスマートリコメンデーション機能では、分析に利用する適切なデータを簡単に見つけ出せるように。Tableau Serverは機械学習アルゴリズムを活用しながら、データソースの利用状況を集計して分析し、組織全体で利用頻度の高い表と対応する結合を推奨する。

この推奨機能により、分析に関係のあるデータベースの表をすぐに特定し、推奨される結合でデータを組み合わせることで、分析に費やす時間を節約することが可能となる。

加えて、組織内のエキスパートやほかのユーザーの利用傾向を簡単に取り入れられるようになり、データモデルの総合的な品質の向上が期待できる。

なお、最新バージョンでは、どこにあるデータでも簡単にアクセス可能に。66のコネクタで75以上のデータソースにプログラミングなしで接続できるようになったほか、Amazon Athena、ServiceNow、MongoDB、Dropbox、Microsoft OneDriveなどの一般的なデータソースに対応した新しいコネクタも追加した。

さらに、Tableau Online ユーザーは、新しいTableau Bridgeを使うと、オンプレミスに保存されているデータをクラウドから直接利用できるようになった。オンプレミスのデータにセキュアなライブ接続を行うため、Tableau Onlineからライブクエリを実行するためにデータを移動する必要がない。

これにより、オンプレミスとクラウドにデータを所有している数多くの組織が、Tableau Bridge によりどこにあるデータにもライブで簡単に接続できるようになった。