NTTデータは5月31日、ドローンを利用する事業者向けの運航管理機能「FOS(エフオーエス)」(Flight Operation System)および、空域管理者向けの無人交通管理機能「UTM core(ユーティーエム コア)」(UAS Traffic Management core)で構成するソフトウエアパッケージ「airpalette UTM」を10月に提供開始すると発表した。

FOSは遠隔で複数機の同時飛行を可能にする機能であり、インフラ点検や防災活動などでドローンを利用する事業者における業務効率向上を実現するという。機体の遠隔操作機能、複数機体同時制御機能、飛行プラン設計機能、位置情報表示機能、機体情報・利用者情報管理機能、地図・禁止空域・気象・地形情報の表示・管理機能などを備える。

一方、UTM coreは一定の空域内を飛行する複数機の位置情報を一元管理する機能であり、多様な危険検知などをいち早くドローン運航事業者に伝達可能となり、空域の安全確保に貢献するとしている。複数機の位置情報などの統合監視機能、利用者情報管理機能、飛行プラン確認昨日、FOSへの各種情報(他機体飛行プラン・他機体情報・空域情報・NOTAMなど)提供機能などを有する。

各業務分野にのみに特化したドローンが製造・販売されている現状において、airpalette UTMは汎用性が高いため、多様な種類のドローンに対応が可能だという。なお、新製品の2つの機能であるFOSおよびUTM coreは、ドローン運航事業者に対してはFOS、空域管理者に対してはUTM coreをそれぞれ提供する。

今後、ドローンが多様な分野で活躍する状況に備え、安心・安全な飛行を実現するためのサービスを国内に加えて、世界に向けても展開していく方針だ。