ソフトバンクグループでロボット・ソフトウエア事業を行うアスラテックとForex Roboticsは5月30日、両社が技術提携し、コミュニケーションロボットを遠隔操作するオペレーターの多言語での対応業務を、クラウドサービスによりサポートするシステムを共同で開発したと発表した。

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新システムは、アスラテックのロボット遠隔操作システムである「VRcon」(ブイアールコン)をベースに、クラウド上のAI(人工知能)技術を用いた自然言語処理サービスをForex Roboticsが追加実装した。

VRconと連係するクラウドサービスは、多言語での翻訳機能、音声のテキスト化機能(Speech to Text)/テキストの音声化機能(Text to Speech)、機械学習を用いたFAQの回答機能などを備えている。

VRconとこれらの自然言語処理のクラウドサービスとの連携により、コミュニケーションロボットが受けた外国語の質問を日本語に変換してオペレーター側に表示、オペレーターによる日本語での応答を任意の外国語に変換してコミュニケーションロボットから発話、コミュニケーションロボットが受けた質問の内容をクラウド上のAIが解釈し、回答の候補をオペレーター側に提示などのソリューションを実現できるという。

これらにより、オペレーターが未習得の外国語での質問にも応答できるようになるほか、システムが質問への回答作業を補助することで、オペレーターの負担を軽減することを可能としている。今後、主にインバウンドに対応する業界を中心にこのシステムの提案を行っていく。

また、アスラテックはソフトバンクロボティクスの人型ロボットである「Pepper」(ペッパー)を遠隔操作する「VRcon for Pepper」を、システムインテグレーターやアプリ開発会社各社にライセンス提供している。

今回、開発したVRconとクラウドAIとを連係させたシステムも多様なシステムインテグレーターやアプリ開発会社とパートナーシップを結び、まずはPepper向けのサービスとして展開していく方針だ。