NTTPCコミュニケーションズ(NTTPC)は5月30日、中堅・中小企業や多拠点展開に適した「Master'sONE CloudWAN Nプラン」を、6月6日から提供を開始すると発表した。初期費用(NTTPCより送付されるエッジ装置をユーザーが接続するDIY工事となる)は無料/拠点、月額料金(エッジ装置のレンタル料金、センドバック保守料金、SD-WAN機能利用料金が含む)は1万7000円/拠点。

「Master'sONE CloudWAN Nプラン」の概要

新サービスは、ソフトウェア技術を使い、契約・利用状況などを一元的に管理し、コントロールパネルを用いてネットワーク構成を監視・設定でき、情報システム部門やSIer/NIerのオペレーション負荷を軽減し、企業の働き方改革を推進するほか、APIを提供するため顧客やSIer/NIerのシステムと直接連携することを可能としている。

また、企業イントラ内で「どんなアプリケーションが、いつ、どのくらい利用されているか」を可視化し、「業務に不要な通信」「最適化が必要な通信」などを把握でき、情報システム部門やNIer/SIerは、これをベースに特定アプリケーションの利用禁止や回線増強などの選択肢から、最適なトラフィック制御を実行できるという。

さらに、特定の通信を企業イントラネットを経由することなく、直接インターネットへ迂回することを可能とし、集中するトラフィックを適切に制御することで、クラウドの利用拡大に伴うコスト増加を抑制するとしている。

そのほか、オンライン申し込みにより、4営業日以内での拠点開設を実現することに加え、エッジ装置のフィルタリング変更などを、コントロールパネルにより即座に実行することができるという。

今後、新サービスにはゼロタッチ・プロビジョニングのPPPoE対応(2017年7月予定)やパブリッククラウド接続(同)、DPI(Deep Packet Inspection)ベースのハイブリッドWAN(同9月予定)、セキュリティ機能強化(同)などの機能追加を予定している。