レバレジーズは5月29日、運営する情報サイト「レバテック」にて実施した「2016年度エンジニア人材市場動向調査」の結果を発表した。調査は2016年4月1日~2017年3月31日、「レバテックフリーランス」および「レバテックキャリア」の業務委託案件、求人データを分析して行われた。有効データ数は4,355件。

「2016年度レバテックでの言語/技術別求人・案件の割合」

2016年度の業務委託案件・求人を分析した結果、前年と同様に「Java」(28.8%)がトップ、次いで「PHP」(18.5%)となり、依然この2言語だけで全案件・求人のほぼ半数を占める結果となった。前年と比較すると、全体的に大きな変動は見られなかったが、唯一「COBOL」(2015年度1.6%、2016年度0.8%)が前年から半減した。

「業務委託案件(言語/技術の割合)」

「レバテックフリーランス」の案件データを見ると、「COBOL」(前年比-1.7pt)と「Android」(同-1.4pt)がいずれもダウン。

一方、割合が増加したのは「JavaScript」(同+2.3pt)、「C#/C#.NET」(同+1.7pt)、「Ruby」(同+0.9pt)、「Python」(同+1.0pt)、「Go言語」(同+0.4pt)。

「求人(言語/技術の割合)」

「レバテックキャリア」の求人データでは、「Java」(前年比+4pt)、「JavaScript」(同+3.0pt)、「VB.NET」(同+0.8pt)、「Scala」(同+0.6pt)がそれぞれシェアを伸ばす結果に。

一方、「PHP」(同-2.2pt)や「HTML」(同-2.8pt)は他言語・技術の伸びに押されたためか、今年度は2pt以上下落する結果となった。

「言語/技術別シーズンごとの案件・求人の伸び」

案件・求人数の増加率を3ヶ月単位で分析したところ、全案件・求人中のシェアが小さい「Go言語」や「Python」は大きく変動したが、2017年1月~3月に向かって増加傾向が見られた。反対に「COBOL」は、シーズンを追うごとに需要が低下し続ける結果となった。

また、「PHP」「Objective-C/Swift」「Android」「Unity」は、他の言語/技術に比べると年内での案件・求人数の変動が小さく、1年を通して比較的安定した需要が見られた。