ARMは5月29日、台湾において、最新世代となるGPUコア「Mali-G72」を発表した。

Mali-G72の概要

同プロセッサは、前世代コア「Mali-G71」と同じくBifrostアーキテクチャを採用しつつ、改良を施したことで、G71比でエネルギー効率は25%向上、面積あたりのパフォーマンスは20%改善、そして40%の性能向上を実現したという。また、機械学習、特に機器上で処理が求められる推論への最適化を施したとのことで、8コアのG71(G71 MP8)を搭載したHuawei Mate 9ではローエンドのディスクリートGPU比でAlexNetを87%高速に処理できていたが、G72ではキャッシュの増加なども含め、さらに高速かつ高効率に処理することが可能となったとしている。

前世代のMali-G71と比べた性能比較。マシンラーニングの効率は17%向上となっている

なお、G72を搭載したハイエンドスマートフォンは2018年には登場する見通しだとARMでは説明している。