Veeva Systemsは5月29日、Veeva CRMにおいて、クラウドベースのデータ ビジュアライゼーション機能「Veeva CRM MyInsights」を発表した。

Veeva CRMは、製薬業界に特化したクラウドベースのCRM機能と、CLM(Closed Loop Marketing)の機能が融合された、CRM+CLM一体型のソリューション。また、アドオンソリューションとして、MRがコンプライアンスを維持しながら、メールを送信できる「Approved Email」や、医療従事者がWeb上で、いつ・どのようなコンテンツを閲覧したか把握ができる「Engage for Portals」などを提供している。マルチディバイスにも対応しており、PC、タブレットやiPadでのオフライン利用も可能だ。

Veeva CRM MyInsightsの画面イメージ

今回発表した、Veeva CRM MyInsightsを使用することで、現場における業務の計画や意思決定のための即戦力となる知見が得られ、業務の向上につながるという。また、Veeva CRM MyInsightsの標準ダッシュボードだけでなく、自社製のダッシュボードで表示データのカスタマイズを行うこともでき、使い方を柔軟に選ぶことが可能だ。

これまで製薬業界の現場では、複数のツールを通じてデータへのアクセスを行っており、そのとりまとめには煩雑な作業が必要だった。しかし、Veevaの機能を使うことで、日常的な業務の計画・遂行において適正なインサイトを活用できるようになる。

例えば、Veeva CRM MyInsightsのコール前の事前計画ダッシュボードでは、必要なすべてのデータが集約されているだけでなく、モバイル機器からVeeva CRMに接続して参照が可能になる。

同社では、MyInsightsのリリースにあわせ、Veeva CRM MyInsightsの認定プログラムを発表した。同プログラムでは、プレビルト型ダッシュボードやカスタムデータの可視化の作成技能を身につけたサービスプロバイダー網を顧客企業に提供することを目指している。テクノロジー、サービス企業、代理店など、すでに20社近くの提携先が認定を受けており、今後もこのVeeva CRM MyInsightsプロバイダー・エコシステムを拡大していく予定だという。