ミュージカル『レ・ミゼラブル』初日囲み取材が25日、東京・帝国劇場で行われ、福井晶一、吉原光夫、知念里奈、昆夏美、生田絵梨花(乃木坂46)、森公美子が登場した。

左から知念里奈、生田絵梨花、福井晶一、吉原光夫、森公美子、昆夏美

同作はフランスの作家・ヴィクトル・ユゴーの同名小説を原作に、1985年ロンドンで初演。以来、世界中で上演されており、日本では1987年の初演から公演数は3,006回を数える。19世紀初頭のフランスを舞台に、社会情勢や民衆の生活を描いていく。

森が生田とLINE友達ということを明かすと、吉原が「LINE交換してるんだ……」と羨ましそうな様子に。森が「LINEグループがあるんですよ」と説明すると、吉原は改めて「地方公演に行くまでに生田さんとLINEを交換したい」と意気込みを語った。

吉原が「ジャベール(役)をやってるんで、招待されてないんですよ」とぼやくと、森は「ごめん忘れてた」と大爆笑。さらに知念も「私も入ってない……」、福井も「僕も入ってないんです」と、次々と“グループ漏れ”が発覚し、生田が「まだできたばかりなので、募集中です」と弁解する展開になった。

また、今回が日本初演から30周年の記念公演となるが、それぞれの発見を聞かれると、ファンテーヌ役の知念は「ジャン・バルジャンに、娘をこんなに美しくこんなに聡明に育ててくれてありがとうと思いました。新たな発見だったかなと思います」としみじみ。生田は「今までのイメージのコゼットはおとなしかったけど、今回はそうじゃない」と明かし、「現代の女の子にも通じるような心を持ってやれたら」と語った。

福井は「特に二幕からのバルジャンの心の持ちかたで発見があった」と稽古を振り返り、「相手を優先していく心持ちを前よりも理解できるようになった」という。吉原は毎回の演出の変化に「いい意味で、現代にそったような人格や性質を持っていくんではないのかな」と作品について考えを述べた。

マダム・テナルディエ役の森は「どちらが頭がいいか、毎回テナルディエとの関係が変わっていくんですね。今回はテナルディエ」と演出について説明。「私はついていく方で、手数が増えたので、覚えるだけでなかなか大変」と苦笑し、「次の『レミゼ』には私がいるかいないか、またオーディションを受けて頑張りたいとは思います」と心境を吐露した。最後に、昆は演出家から言われた「音楽の力に、もっと寄り添ってほしい」という言葉をあげ、「感情を伝えつつも、音楽の力に少し寄り添えたらなというのが発見であり、目標です」と公演へ意気込んだ。

東京公演は帝国劇場にて2017年5月25日~7月17日、福岡公演は博多座にて8月1日~26日、大阪公演はフェスティバルホールにて9月2日~15日、名古屋公演は中日劇場にて9月25日~10月16日を予定している。