キャセイパシフィック航空(拠点: 香港)はこのほど、同じくワンワールド・アライアンスの加盟航空会社であるイベリア航空(本社: マドリード)とのコードシェアに関する新たな提携を発表。この提携によって、イベリア半島およびバレアレス諸島方面へと向かう旅客には、乗り継ぎに際してより高い利便性と、より多くのフライトの選択肢が提供される。

キャセイパシフィック航空は現在、香港=マドリード線を週4便運航

ワンワールド・アライアンスに加盟する航空2社による今回のコードシェア提携により、イベリア航空が運航するマドリードとスペイン国内の主要5都市(アリカンテ、バルセロナ、ビルバオ、パルマ、バレンシア)を結ぶ各路線における一部の便と、ポルトガル最大の都市である首都リスボンとマドリードを結ぶイベリア航空の定期便に、キャセイパシフィックの「CX」のコードが付与される。

キャセイパシフィックは現在、ボーイング777-300ERで香港=マドリード線を週4便運航しており、7月からはエアバスA350-900による香港=バルセロナ線の季節運航を開始する。どちらの便も、日本=香港線とスムーズに接続するスケジュールが組まれている。

マドリードからイベリア航空とのコードシェア便を利用するキャセイパシフィックの乗客は、チェックイン時の受託手荷物を最終目的地まで預けることができるとともに、アジア・マイルの積算が可能となる。今回コードシェア便による運航が決まったスペイン5都市(アリカンテ、バルセロナ、ビルバオ、パルマ、バレンシア)とリスボン行きの日本発着の航空券は、近日キャセイパシフィックのウェブサイトと全国の主要旅行会社およびカスタマーセールスセンターにて販売可能になる。

スペイン5都市(アリカンテ、バルセロナ、ビルバオ、パルマ、バレンシア)でコードシェア便運航

キャセイパシフィックのチーフ・カスタマー&コマーシャル・オフィサーにまもなく就任するポール・ルー氏は、「新たなコードシェアは、キャセイパシフィックのヨーロッパ路線を増強すると同時に、ワンワールドのネットワーク強化を図るものです」とコメントしている。

また、イベリア航空のネットワークおよびアライアンス取締役であるニール・チェルノフ氏は、「コードシェア提携により、スペインおよびポルトガルから香港へ旅行するお客さまは1回のみの乗り継ぎによる旅程が選択可能となります。アジア各国から訪れるキャセイパシフィックの利用客には、イベリア半島の各都市への新たなフライトの選択肢も加わることから、スペインの観光とビジネス渡航の拡大を後押しすることにもなります。キャセイパシフィックのお客さまにはイベリア航空の機内サービスやプロダクト、そして私どもが運航拠点として築き上げたマドリード・バラハス国際空港第4ターミナルでのスムーズな乗り継ぎを体験していただけることでしょう」と述べている。