あしたのチームは5月24日、転職・辞職に関するインターネット調査の結果を発表した。調査期間は3月10日~14日、有効回答は20~69歳の個人1,200人(会社経営者:400人、人事担当者:400人、従業員:400人)。

人事評価、「決まりに従って運用されない」

従業員に対し、会社の人事評価制度への満足度を尋ねたところ、「満足している」と答えた人はわずか3.7%で、3年前の2014年(2.0%)と比べてほぼ変わっていなかった。

人事評価に納得できず、転職または辞職を考えたことが、「ある」人は34.0%となり、約3人に1人が人事評価に納得できず、転職または辞職を考えたことがあることが判明。回答者からは、「決まりに従って運用されないから」(30代)、「評価される部署とそうでない部署が明らかだから」(40代)、「自分より仕事をこなしていない人の給料が高いから」(50代)といった声が寄せられた。

人事評価に納得できず、転職または辞職を考えた経験

会社経営者と人事担当者に、会社の評価の仕方は部下を評価しやすいと思うか聞くと、61.0%が「評価しやすい(計)」と回答。一方、「評価しづらい(計)」と答えた割合を役職別にみると、会社経営者では27.6%、人事担当者では50.6%に上った。

人事担当者に、人事評価制度の仕組みはしっかり運用されていると思うか質問すると、50.7%が「運用されていない(計)」と回答。同社は、新しい人事評価制度を導入する企業が増えてきているものの、「人事評価制度の運用がうまくいかず、部下の評価がしづらいと思っている人事担当者もいるのかもしれない」と推測している。

人事評価や制度の見直しが、「必要だと思う」と答えた割合は、会社経営者が54.3%、人事担当者が77.5%、従業員が56.3%となった。